さようなら、ABC六本木

六本木の麻布警察署の近くに開店し40年弱。六本木らしいサブカル(今のマンガとかアイドルではないメインストリームやハイカルチャーとは違うという、本来の意味でのサブカル)やアート系の書籍や洋雑誌などが並び、しかも深夜まで営業しているABC六本木こと青山ブックセンター六本木店

1980年代、1990年代は本当に文化の中心地でもあり、ここで手に取った一冊の書籍で人生が変わった人も多いのではないでしょうか。

21世紀になってからは閉店したり破産したりと暗い歴史ばかりのABC六本木。既に報道されているように、今年2018年の6月25日(月)をもって閉店することになりました。




ABC自体の本店は青山の国連大学の裏でこれまでと変わらず営業するので、青山ブックセンターが無くなってしまう訳ではありません。

あくまで ”六本木店” の閉店ですので、必要なら青山の本店の方へ行けばいいのですね。

六本木通りに面した入口。意外なことに出入り口はこの一箇所しかありません。

今は午後22時、23時という早い閉店時間ですが、かつては朝の5時まで営業していたんですよね。六本木で遊んでABCでブラブラして、芋洗坂の吉野家で仮眠して始発で帰るなんてことをした人も多いでしょう。

ABCがなくなり、麻布警察署も移転し、この辺りの光景も来年には一変してしまうのですね。

今は六本木ヒルズが建っている場所にあったレコード屋のWAVE、シネ・ヴィヴァン、そしてこのABCが近接して建ち並び、80年代初頭は文化のある意味シンボリックな場所だったのです。

現在のABC六本木のフロアマップ。

1Fのレイアウトは以前とあまり変わりませんが、中二階と二階のレイアウトがすっかり変わってしまいました。

要するに普通の本屋さんになってしまった訳で、これではたしかに深夜営業してもお客さんは来ないし、常連さん(私たちも含むですが)も足が遠ざかってしまいますね。

かつてのような、夜な夜な自分の知らない知の世界を求めてやってくる本屋さんではないのです。

もっともこのような変化は倒産後に営業が再開した時からなのですが。

中二階から一階そして入口方向を見下ろしたところ。

レジの様子や本棚は普通の駅前本屋さん風でもあり、でもそこは昔からあまり変わっていません。

こちらは二階から一階を見下ろしたところ。

上の写真とは逆方向から一階を眺めています。
ABCの店内レイアウトはだいたい判ると思います。

こちらは二階から中二階の方へ向かうところ。

中二階の本棚に並ぶ安っぽいビジネス書たちが、あーあ変わってしまったなぁと感じるところですね。
二階は建築、デザイン関係の書籍が並んでいます。ここだけは何故か以前より充実していますね。けやき坂の本屋を意識したのでしょうか。

けやき坂に例の本屋が出来た時から両者かなりお互いを意識しているんですよね。品揃えもお値段も。
ただ、けやき坂の方はどうも在庫のセレクトがあれでして、本当の本好きやプロのアーティストはABC、お茶飲みながらなり切ってドヤ顔するならけやき坂という使い方の人が多いようです、私たちの周りでは。



正直、再開後のABCからはすっかり足も遠のいていましたが、無くなってしまうとそれはそれで寂しいですね。

六本木の一方の大型本屋さんがあれですし、普段使いでABCに行くことは少なくなっても、いざという時にここが無いというのは困りものです。

あと僅かで閉店してしまうABC六本木こと青山ブックセンター六本木店。

かつて常連だった人は最後にもう一度、行ったことがない人も無くなる前にぜひ一度は足を運んでかつての文化の薫りの残香だけでも味わってみてください。

今後はこのABCの袋をぶら下げて六本木を歩く人がいなくってしまうのですねぇ。寂しいです。

ABC六本木の場所は六本木駅から六本木通りを六本木ヒルズ方面へ。麻布警察署の手前です。

六本木ヒルズからなら、六本木通りに出て六本木交差点方面へ。麻布警察署の2軒先ですね。

閉店後のABC六本木の様子です。
あーぁ、なくなってしまったんだなぁと実感しますね。

でもお店のネオンだけはまだ赤く灯っているのがまた物悲しいです・・・

青山ブックセンター六本木店

港区 六本木 6-1-20
定休日:なし
営業時間: 10:00 – 23:30、10:00 – 22:00 (日祝)

青山ブックセンター本店

渋谷区神宮前5-53-67
定休日:なし (年末年始を除く)
営業時間:10:00 – 22:00


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