麻布の坂道4 ー 三年坂と稲荷坂 ー

麻布地区再開発

神谷町と六本木一丁目の間の高台 ”仙石山”。

数年前に森ビルの仙石山タワーができてかなり変貌を遂げている一帯ですが、麻布台では再開発の計画があり、数年後には麻布台から仙石山にかけてさらに大きく姿を変えそうです。

今回は坂道という視点から、数年後にはもしかしたら姿を変えるどころか地名すら無くなっているかもしれないこのエリアを紹介します。。


雁木坂(がんぎざか)

飯倉の交差点のコンビニ前から桜田通りではなく宗教団体の聖堂の方に歩き左へ進むとこの雁木坂になります。

「当て字で岩岐坂とも書く」そうです。

特に昔からの謂れのある坂という訳ではなさそうですね。

坂の上から下を見下ろすと向こうに桜田通りが見えます。桜田通りに出て左側に行けば神谷町、その手前を右に曲がれば飯倉の交差点に出ます。

また、この場所には外苑東通りからかつて「ドゥ・グラン・ブルー」があった建物の隣の路地を入っていっても行き着くことができます。

雁木坂を登るかロシア大使館向かいの路地を入ってくると、路地の向こうに仙石山タワーが見えますね。

そしてこの路地、向こうには車止めが見えたりしていて一見行き止まりのよに見えますが、構わず突き当り(?)まで行ってみましょう。

三年坂

行き止まりのように見えて人と自転車は通れるようになっています。石柱には「さんねん坂」と刻まれていますね。

ここから先が「三年坂」。

後ろを振り返るとこの路地の様子が分かります。ずっと向こうは外苑東通りでその向こう側がロシア大使館。右手の車止めや赤いコーンは右翼がロシア大使館に押しかけた時に一帯を封鎖するためのものです。念には念を入れてこの辺りまで封鎖しちゃうんですよ。

左側の大きな建物は霊友会の施設です。

坂の上と下の2箇所にこのような三年坂の由来が記された石碑が置かれています。

江戸時代から残る古い坂道なんですね。

これは三年坂を上から見下ろしたところ。

麻布台が”台地”の端なんだなぁと実感できる展望が広がっています。

真ん中がスロープ、両端が階段状になっているので自転車でも徒歩でも、雨の日や雪の日でも通行しやすい作りで、交通の要衝として機能しているのだなと分かります。ただ今では近隣の人口が減っているのか通行量は極端に少ないと思います。

下から見上げるとこのような感じ。

 

三年坂の全貌はこの通り。

麻布台の端なので距離に対して標高がある急坂ですね。

再開発が進む一帯

 

三年坂の下から霊友会の裏を通って桜田通りに出るまでの一帯は、デベロッパーによる買収が進んでいて、写真のようにデベロッパー管理になっている空き家や空き地が目立ちます。

再開発が完了した時、三年坂がどうなっているのか、もしかしたら無くなってしまっているかもしれません。


落合坂と行合坂

三年坂を下りて四つ角を左に曲がると、「落合坂」。かなり平坦なのであまり坂道らしい感じはしません。

そして落合坂を進んで麻布通りに出た辺りが「行合坂」です。

かつてピザの「ニコラス」があった辺りと言えば、あああそこかと分かると思います。

稲荷坂

さっきの四つ角を落合坂の方には行かず真っ直ぐ進みます。

遠くからはここも行き止まりのように見えますが、”東京ガーデン” という花屋さんの前で急に左に折れているのが分かります。

こちらはいかにも坂道! という感じですね。ここが「稲荷坂」です。

ところが、なぜか稲荷坂には見慣れた港区の木製の標識がありません。三年坂には立派な石碑が2つもあるのに、なぜか向かいの稲荷坂は何もなし。

ちょっと不憫な稲荷坂です。

稲荷坂を登りきって振り返ったところ。

右側の細く下っている道が稲荷坂、左側の大きな道は仙石山タワーまでをぐるっと回る道路です。

今はこの左側の道から神谷町、桜田通りに下りて行けるのですが、その辺りも再開発エリアなので今後アクセスなども大きく変わるのでしょう。

仙石山

稲荷坂を登ったあたりはラフォーレ六本木があり、六本木ファーストビルがあったりします。

六本木ファーストビルには原子力規制委員会が入居していて、一時期は警備体制がすごったのです。今はこうやって写真を撮っても何も言われない程度に落ち着いていますが。

ここまで来るとすぐ向こう側は泉ガーデン。

つまり南北線の六本木一丁目駅です。ということはその隣は赤坂アークヒルズ。

飯倉と六本木一丁目の間は慣れていないとどうやって移動しようか悩んでしまいそうですが、こうやって三年坂と稲荷坂を使えば徒歩10分もかかりません。ということは、東京タワーと六本木一丁目駅の間も徒歩15分なんですね。

東京タワーの最寄り駅というと、三田線御成門駅、大江戸線赤羽橋駅それか日比谷線神谷町がよく知られていますが、グーグルマップのルート検索にも出てこないこのルートなら浜松町や大門から歩くよりは近いはずです。特に南北線利用の人には便利ですね。

再開発によってどう変わるのか、まだちょっとイメージが湧かないのですが、街や坂道の姿が変わる前に今の麻布台の様子を記憶に刻んでおきたいですね。。


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