麻布十番のお蕎麦屋さんといえば更科系の3巨頭、麻布永坂、更科堀井、永坂更科がまず思い浮かぶかと思います。
しかし、この3名店以外にもこだわりのお蕎麦屋さんが何店も競い合っています。そんな中でも麻布十番に十数年前から出店している「川上庵」
名前から長野っぽさを感じますが実際ここの本店は軽井沢の旧軽銀座のロータリーのところ。
長野といえばお蕎麦が名産ですが、長野産のコダワリのそば粉を使い提供しているのが川上庵です。
麻布店ではお蕎麦だけでなく食事やお酒も充実していますし、お蕎麦も写真のようにボリューム満点でこれもまた信州風。
もうひとつ、川上庵がただのお蕎麦屋ではないと思わせるのがそのお店の雰囲気。ジャズをBGMにスペインバルかと思うような佇まいで、知らずに入ればそこがお蕎麦屋さんとは気が付かないかも。
仲間とワイワイいただくも良し、二人でひっそりいただくも良し、お蕎麦屋さんの新しい使い方かもしれあません。

川上庵は麻布十番の商店街からちょっと離れたビルの地下。
あまり大きな声で言いたくないのですが、何十万人も集まる麻布十番祭りの日でも、ここまで足を延ばして来る人は少ないのか意外に空いている穴場店だったりします。
また川上庵は朝4時半という深夜早朝まで営業しているのも特徴です。
ちなみにこちらが軽井沢旧軽ロータリーのところの川上庵 軽井沢店。
昔からの名店、老舗店という訳ではなく軽井沢では新興ブランドです。向こう側の紀伊国屋の跡地に見えるのがベーカリー沢村の軽井沢本店。
川上庵とは経営が同じです。
この写真で川上庵の左側に「酢重 正之」があり、そちらは正真正銘の老舗の味噌蔵。川上庵や沢村の総ルーツとも言えるお店です。
決して老舗店ではないのですが、モダンなインテリアや空間演出に和の伝統のそばという組み合わせが支持され軽井沢店もいつも賑わっています。
このテラスもシーズンになれば全て埋まってフル回転になります。
十番の店舗が地下の隠れ家風空間なのに軽井沢はそば屋としては珍しいオープンなテラス席。
店舗によって異なる雰囲気を楽しめますから、十番店が気に入ったなら軽井沢店も使ってみたいですね。
港区 麻布十番 3-5-7
定休日:なし
営業時間: 11:30〜28:30(午前 4:30)