たぬきはいないけど 狸穴坂



麻布の中には知名度が低い町名が二つあって、麻布永坂町と麻布狸穴町。またこの町は住居表示に町丁目がありません。住所は昔ながらの麻布永坂町XX番地という表記になります。

エリア的にも狭く、また大きなお屋敷が連なっているのでこれでも何ら不自由はないようです。

その麻布狸穴町の町名と同じ名前を持つのが狸穴坂(まみあなざか)です。

この標識によると昔この坂の下にアナグマかムササビか、とにかくそのような獣の棲む穴が坂の下にあったので、坂には狸穴坂、町名が狸穴になったようですね。

この坂は港区内でも屈指の急坂として知られています。自動車では下りの一方通行なので気になりませんが、自転車で坂を登ると港区内にこんな急坂があるのかとこぼしたくなるほどです。もっとも電動アシストのサイクルシェアなら気にもなりませんが。

この坂は東麻布と麻布台あるいは六本木間の近道にもなっているので昼も夜もタクシーがかなり通ります。麻布永坂の方にも近道があるのですがクルマが通れないのでクルマでは狸穴坂を通ることになります。

飯倉片町から来たらロシア大使館の手前の信号を右折、飯倉の交差点側からならロシア大使館を過ぎてすぐの信号を左折です。信号の脇にはお巡りさんが立つボックスがあるのですぐ分かります。

狭い道ですが一方通行なので気になりません。でも坂の上から見るとけっこう急な坂ですね。

左手の壁はロシア大使館の壁です。このままロシア大使館を左手に見ながら坂を下りていくと、東京アメリカンクラブの裏口が見えてきます。

面白いことにロシア大使館とアメリカンクラブは隣接しているのですね。

冷戦時代はソ連大使館だったわけですが、当時はソ連大使館のことを符牒で「狸穴」と言っていたそうです。今でもそうかな。

さらに下りていくと少し大きな道路に出ます。その右側は狸穴公園。
左に曲がればトレ・スパーデタケニナガワがすぐ近くです。

その一つ手前の角の様子です。
この奥には隠れ家的バーやアメリカンダイナーがあったり、一部の人に有名なホテル アルファ・インがあります。

このあたり東麻布のアートスポット巡りをする際、麻布十番から歩くのもよいですが、六本木から歩いてキャンティメゾン・ランドゥメンヌでお茶してから狸穴坂を下ってみるのも面白いですよ。

もうすぐ8月で終戦記念日などありますね。毎年この時期は右翼の街宣車がロシア大使館に押しかけようとして桜田通りは物々しい状態になりますし、朝から街宣車の音声が街中に聞こえてきます。警察が警備しているので街宣車が外苑東通りに侵入することはありませんが気になる人もいるでしょう。
こうした情報は不動産屋さんはあまり教えてくれませんが、この付近に住もうとする際は覚えておくとよいでしょう。

 


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