東京都庭園美術館にある日本庭園内にひっそりとたたずむ重要文化財の茶室「光華」の秋の特別公開についてレポートします。
毎年紅葉の季節に合わせて特別公開されるので紅葉見物がてら訪問してみました。
茶室「光華」は、武者小路千家の茶人である中川砂村(是足庵1880-1957)が設計し、大阪の数奇屋大工棟梁平田雅哉(1900-1980)が施工して、昭和11年(1936)に上棟しました。「光華」という名称は、朝香宮鳩彦殿下自らの命名だそうです。
茶室自体は通年見ることができます。
しかし、茶室内部は立礼席のみの立入りとなっています。立札席というのは上の写真のところまで▲
今回は秋の特別公開という事で、普段は入れない広間まで入ることができる貴重な機会です。当然、靴を脱いで入ります。
しかし、入れるのは広間だけ。広間から日本庭園をのぞむ様子
茶席は小間、広間、立礼席の三席からなります。
床の間には掛け軸がかかっています。目の前までいくことができます。
広間の一部のみ入ることができます。茶釜の周りは立ち入り禁止です。
1936年竣工の茶室にしては、天井が高く、明るくてとても開放的なつくりです。
とても戦前の茶室とは思えませんね。
2015年に国の重要文化財に指定されました。
普段は入れない広間の窓からの紅葉は格別です。▼
紅葉が美しいので秋に特別公開するのでしょうね。晴天の日に訪問できてよかった!
庭園美術館の庭園からまずは日本庭園に入ります。
日本庭園には池があります。▼
完全な紅葉ではありませんが、美しい光景です▼
とても都内とは思えない風景が広がります▼
茶室の外観▼
茶室から紅葉が眺められるように植栽されていますね▼
紅葉がこれだけ綺麗だと新緑も同じように美しいはずです▼
せっかくここまで来たのですから庭園美術館へも▼
玄関のアーチからの紅葉の眺め▼
晴天の午前中は、杉本博司建築ではおなじみの三保谷硝子の硝子の影がハートです。
このハートを見られたら幸せになれるかも?!▼
新館の日差しが美しい▼
誰もいないカフェでまったり▼
庭園も美術館もカフェも全て堪能しました。
東京都庭園美術館
港区白金台5-21-9
庭園開園時間
10時~18時
※日本庭園内は一部の園路の通行時間
10月~3月 10:00~16:30 、4月~9月 10:00~18:00
毎月第2・第4水曜日、年末年始休園
展示替期間中は、本館及び新館には入れませんが、庭園の入場可能
庭園入場料:一般200円、大学生(専門学校含)160円、中・高校生・65歳以上100円