六本木アートナイト2018

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今年は5月開催

2009年より六本木の街を舞台に行われている六本木アートナイトが、今年六本木アートナイト2018の開催日を昨年の4月から5月に変更していよいよ今週末に開催されます。

本来なら10回目を迎えるはずの2018年ですが、アートナイト2011は東日本大震災の影響で中止されている為10年目の今年は9回目の開催となります。

今年のテーマは「街はアートの夢を見る」です。

既に六本木メトロハットには巨大な「夢」という字のバナーが吊られていました。これはあのオノ・ヨーコが書いた文字です。

ヨーコさんと「夢」となると、「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」という有名なフレーズが思い浮かびます。
このフレーズは1973年のアルバム「Approximately Infinite Universe」(邦題:無限の大宇宙)に収録されている「Now Or Never」(邦題:ナウ・オア・ネヴァー(時はいま))という曲の最後を締める重要なフレーズです。

Dream you dream alone is only a dream, but dream we dream together is reality

字幕歌詞入りでYouTubeに上げられているので聴いてみましょう。

アメリカよ、変わるのは今からでも遅くないと、静かにしかし激しく訴える内容で素晴らしいですね。70年代のアメリカという時代、場所を題材にしながら、いつの時代でも有効な普遍的なメッセージとして通じるオノ・ヨーコの傑作だと思います。

このオノ・ヨーコの「夢」バナー作品は、このバナーだけでなくアートナイト当日5/26(土)18時から「夢」シールの配布があります。なくなり次第終了なので、欲しい方は狙って行きましょう。

5/23からは六本木ヒルズのメトロハットだけでなく国立新美術館と東京ミッドタウンの計3カ所で展示されます。オノ・ヨーコが今の時代に想う ”みんなで見る夢” は何だろうかと考えながら向き合いたい作品です。

また、この作品は追加プログラムということで、配布している六本木アートナイトのリーフレットには掲載されていません。




追加プログラム

オノ・ヨーコの「夢」、DUNDU「光の巨人」、ダーン・ローズガールデ「マーブルス」宇治野宗輝「レクチャー・パフォーマンス」JART「ひったくられ続けるバッグ」

これら5作品がレーフレットには未掲載の追加プログラムです。

リーフレット

追加プログラムHPでチェックするとして、やはりまずは配布しているリーフレットをゲットしよう。

ヒルズの場合、受付カウンターやフライヤー入れなどにたくさんあるし、アートナイトのスタッフジャンパーを着たスタッフが手配りしているので、それをもらってもいいです。

六本木ヒルズ

今までのアートナイトで中心を担っていたのは何と言っても六本木ヒルズです。

というのも第1回目からずっとアートナイト実行委員長は森美術館館長の南條史生氏だからでしょう。

ママン

六本木ヒルズのシンボル、ルイーズ・ブルジョワのママンもマグダ・セイエグという新進気鋭のテキスタイルアーティストによって現在こんな姿になっています。

ママンだけでなくその周辺も含めてのインスタレーションです。

この作品は六本木ヒルズ15周年記念インスタレーションとして4月25日からアートナイト最終日27日まで展示公開されています。

六本木ヒルズアリーナ準備中

5/22のアリーナの様子です。ここはメインプログラムである金氏徹平の「タワー」が展示される場所です。絶賛作業中ですね。だいぶ大型の作品なのがわかります。

木曜日になるとさらに準備が進んでいました。
金曜日の夜にはすっかり用意ができているでしょう。

ウエストウォークの作品

既に展示されていて鑑賞可能な作品は2点です。

まずは片岡純也「すり抜ける紙飛行機」です。この作品はウエストウォークのスタバのすぐ近くにあります。

タイトルそのまま、紙飛行機がすり抜けちゃうんですね。アイディアはシンプルですが、とてもすごいです。

がすごいってとにかく行って見て欲しい。緊張感というか、爽快感というか達成感というか、いつまで見ていても飽きない作品です。

ちょっと動画で見てみましょう。

でも、とにかくこれは現場に行って見て体験して欲しい作品です。



もう1つはニコラ・ビュフ「提灯ロケット」です。

この作品の神輿や提灯といった日本の伝統的な工芸とハイテクなロケットという一見ミスマッチな組み合わせは、作家が日本在住のフランス人というボーダレスな立場を暗示するような作品となっています。

都市は見えない遊び場展

「苦み」をキーワードに感情と味覚を探求したアートプロジェクト苦瓜推進協議会のマスコットはアートナイト当日は会場中を歩き回るということですが、本日はとても大人しく座っていました。

苦瓜ジュースは本当に混じりっけない苦瓜そのままの味で、一口で無理でした。

六本木アートナイトカフェ内での「都市は見えない遊び場」展の様子です。

苦瓜推進協議会以外に、ここのスペースではキャサリン・ディグナツィオによる企業のキャッチコピーを集めた作品や、井上尚子の作品が展示されています。

毛利庭園

毛利庭園の周囲に出現した作品。
オトニエルの「Kin no KOKORO」越しに鑑賞するのがベストポジションかもしれません。

毛利庭園にはこのようなインスタレーションも用意されています。
おそらく夜になると灯りが灯されるのでしょう。

アートナイトの夜は毛利庭園もいつもと違った光景になるのでしょう。


東京ミッドタウンでも

六本木ヒルズだけでなく東京ミッドタウンでも準備が進んでいました。

プラザに描かれたこのイラストのようなものも作品です。写真では判りづらいですが文房具屋さんで売られている丸シールで描かれているのです!

紹介した作品はほんの一部です。当日はここもあそこもアート、アートという状態でしょうか。開催が楽しみです。

六本木アートナイト2018

2018.5/26(土)10時〜27(日)18時

六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館、六本木西公園、三河台公園など六本木界隈にて

 

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