今や貴重なロック喫茶、ロックバー、ライブハウス 渋谷「B.Y.G」

music from B.Y.G

渋谷道玄坂は百軒店にある「B.Y.G」は1969年オープンの老舗ロック喫茶。夜はロックバーとして、またライブハウスとして日本のロックの歴史を刻んできています。

本来なら週末はもちろん平日でも多くの音楽好き、ロック好き、レトロ好きなお客さんで賑わっているのですが、パンデミックの当初こうしたお店が目の敵にされたせいもあり最近はいつ覗いてもガラガラな状況が続いています。

▲B.Y.G の入り口。中は1階が喫茶・レストランのフロア、2階が貸し切りフロア、そして地下は80人収容のライブハウスになっています。

店頭に灰皿が置かれていることから分かるように、今は店内は禁煙になっています。ロック喫茶やライブハウスというとタバコの煙がもくもくというイメージがありますが、もうタバコを気にすることもないので子ども連れでも安心して利用することができます。

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B.Y.Gの店内

渋谷エリアで最古参のロック喫茶ということで、店内は歴史を感じる部分、時間が止まったような場所もあります。でもかかる音楽自体は最新のものまでカバーしている現役のロック喫茶、ロックバーです。

▲入り口のドアにはいろいろなバンドのステッカーなどが貼られ、ボブ・ディランが向かえてくれます。

▲一歩足を踏み入れるともうそこは70年代のロック喫茶の世界。

左の壁にはLPレコードのジャケットが飾られています。

この壁の裏側が地下や2階へ通じる螺旋階段、1Fの客席フロアは消毒液が置かれたテーブルの向こう側です

▲壁に飾られるのはイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」、「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」。どちらもウエストコーストを代表するアルバムですね。

エリック・クラプトンの「461オーシャン・ブールヴァード」やハワイのカラパナのジャケットも。

もともとB.Y.Gはこのようなアメリカン・ロックが得意な喫茶でした。
(クラプトンはイギリス人ですがこの頃はアメリカ南部のファンキーな音楽をやっていましたから)

▲カウンターとその後ろに並ぶCDとレコード。

在庫はCDとLPを合わせて1万枚以上。リクエストも可能です

B.Y.G の1階

1階は喫茶スペース。

タバコのヤニが染み込んだ店内ですが今はもちろん禁煙です。

▲壁には多くのミュージシャンたちのサインが。古いのは消えて読めなくなったりしていますが、常に新しく書き足されているので、いつもサインでいっぱいです。

テーブルは小ぶり、椅子も小ぶり。こうした席が10卓以上並んでいて、詰めて座れば40人くらい入れるフロアです。

▲昼間なのですがそれでも薄暗い店内。音楽を聞きながらぼんやり過ごすにはこのくらいがちょうどいいですね。

▲壁際のベンチシート。

▲入り口脇の独立スペース。

▲フロアに入ってすぐ左手のベンチ席。

ここにもCDが置かれていて、その横にあるのは英国のオルタナロックバンド「カサビアン(Kasabian)」のサインがあります。日本だけでなく世界中のミュージシャンがB.Y.Gを訪れているんですね。

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店内のサイン

ということで、店内に残るサインをいくつか見てみましょう。

▲ちょっとピンぼけですが、真ん中付近に見えるのは泉谷しげる。

その右下にはSuperflyも見えますね。

その左下には ”とーべん” こと湯川トーベン。

ちなみに2021年9月4日にここB.Y.Gで湯川トーベンのライブがありますよ。

▲B.Y.Gといえば「はちみつぱい」。当然彼らのサインもあります。2016年という日付から結成45周年記念ライブの時のものだと分かります。

鈴木慶一や本多信介などメンバーのサインも見えます。

▲鮎川誠のサインは ”Keep A-Rockin'” のメッセージ付き。

その上には友部正人のサインも見えます。

▲店内の一番奥の壁もサインでいっぱい。

ニール・ヤングがにっこりしていますね。

▲ベンチ席を挟んだ向かいの壁もサインでいっぱい。

そしてこちらにもニール・ヤングのポスター

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ポスターだらけなB.Y.Gの内装

1階喫茶フロア以外もロック喫茶らしいポスターなどでいっぱいの内装です。

▲地下のライブハウスへ降りる螺旋階段。

ボブ・マーリィやジャニス・ジョプリンなどのヴィンテージポスターが貼られています。

▲「はっぴいえんど」の写真も。はっぴいえんどもB.YGに出演していましたからね。

▲これは「風都市」というコンサートのポスターですね。たぶん当時から大事に保存されているのでしょう。

はっぴいえんど、はちみつぱい、友部正人、乱魔堂や遠藤賢司らが出演したコンサートのはずです(ただし場所はB.Y.Gではないと思います)。

▲トイレは2階が女性用、1階が男性用で、これは男性用トイレの内部。

ここもLPジャケットやポスターが所狭しと貼られています

▲これはフライヤーなどが置かれているコーナー。

現役のライブハウスだということが分かりますね。ただ今はライブの数も激減しているのでこうして喫茶やランチに利用して応援するしかありませんが。

▲店頭や店内にも貼られているライブのスケジュール表。でもよく見ると出演者がおかしい。

頭脳警察や友部正人はともかく、裸のラリーズに南正人、遠藤賢司にはっぴいえんどやDEWという名前があることは、ここにある「6月」って2021年ではないです。

おそらく1972年か1971年だと思うのですが、50年前の6月にはこんな錚々たるミュージシャンたちがここでライブをしていたんですね。

喫茶メニューとコーヒー

最近は自粛要請などで営業時間が不規則なので、正直いつ行けば開いているかというのがよく分かりません。

通りがかって開いていたら入るくらいの気持ちで。

▲これはドリンクメニュー。

普通にロック喫茶のドリンクメニューです。

▲これは食事メニュー。

今はランチタイムも営業するようになっていて、しかも子供向けキッズメニューの用意もあるそうです。

子ども連れ、ファミリー、ベビーカーも大歓迎ということなので、ロック喫茶は一人で行くものと思わず家族や子ども連れて訪問してみたいですね。

新しい音楽の発見があるかもしれません。

▲今回は夕方の渋谷での待ち合わせ時に利用したのでコーヒーのみ

音楽を聴きながらだと待ち合わせまで時間があっても気にならないのがいいですね。

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B.Y.Gの場所と行き方

渋谷の百軒店なので渋谷駅から行くのは簡単。徒歩5分くらい。

▲道玄坂を登って「道玄坂」の信号のところを右に入ります。

中華の「喜楽」の前を過ぎ、カレーの「ムルギー」を左に見ながらまっすぐ。

▲”MUSIC FROM B.Y.G” というピンクの看板が目印です。

B.Y.G というのは Beautiful Young Generation の略。そんな世代が奏でる音楽を人々に届ける場としてのB.Y.G。

パンデミックのおかげで逆にタバコNG、ランチあり、キッズメニューありと利用する敷居も下がっているので知らない音楽や世界に触れられる場としてまた大いに利用したいものです。

基本情報

店名 B.Y.G
住所 渋谷区 道玄坂 2-19-14
最寄駅 渋谷駅
定休日 なし
営業時間 11:00 – 17:00(ランチ)、17:30 – 26:00(日祝ライブ時は15:30開店)
(ただし当面は11:30 – 20:00)
禁煙・喫煙 禁煙 (店外に喫煙スペースあり)

 

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