今日は ”西麻布の小さなパン屋” 「パネッテリア カワムラ」に行ってきました。
ここは以前「ダノイ」というイタリアンレストランでした。
2011年にそのレストランが日本橋へ移転したため、その跡地に元々イタリアンのシェフだったカワムラさんとその奥様がパン屋さんを引き継ぎ現在に至ります。というのもダノイ時代もレストランは2階で1階はパネッテリアダノイというレストラン併設のパン屋さんだったようです。
お店の看板です。
この記事のタイトルは ”西麻布の小さなパン屋” としていますが、それはカワムラさんがそう名乗っているからだというのが判ると思います。
お店は2畳あるかないかの小さなスペースで店内に2人いたらもういっぱい。
3人目のお客さんは店外で待機していないと入れません。
お店はスロースタートの12時開店です。
しかし開店時間に行っても全商品が販売されているわけではありません。
ご夫婦お二人だけでパン作りから接客までこなしているので焼きあがったものから順次陳列していくという方針のようです。
そして商品が売り切れたら閉店です。
感動的な美味しさのバゲット
本日は12時半過ぎに到着。お目当ての全粒粉のバゲット(280円)は3本ほど陳列されていたので即購入です。
これがすごく美味しいのでこの店一番のお気に入りです。
以前たまたま焼きたて熱々の時に購入することができたのですが、家に持ち帰るまで待ちきれず、歩きながら一口食べたところ、そのあまりの美味しさに道すがらバゲット半分ほど食べてしまったという経験があります。
焼きたてはそのくらい美味しいのです。勿論冷めてからでも普通のバゲットにはない全粒粉の香ばしさがすごく美味しいのですが、もし運良く焼きたてに出会ったらその場ですぐに食べてみてください。
感動的な美味しさです。全粒粉のバゲットはここに来たら必ず買いたい一品です。
もう一つ、フォカッチャの美味しさも特筆モノです。つい食べすぎてしまうのが最大の難点という美味しさです。
おそらくですが、イタリアンのシェフだったという経歴が、料理から逆算したらどういうパンが美味しいかというコンセプトになり、それがこうした美味しいパンに結実しているのだと思います。普通のパン屋さんとは味付けの方向性が逆なのでしょうね。
こちらは可愛い三角形のブリオッシュのクリームパン(240円)
バニラビーンズ入りのカスタードクリームが重いくらいずっしりと入っています。
栗の芳醇な香りが食欲をそそる秋限定のマロンクリームパンもあります。
ゴルゴンゾーラと胡桃のパン(240円)
蜂蜜がかかっていてほんのり甘く、ゴルゴンゾーラの香りと胡桃の食感がクセになる味。
とってもイタリアンな大人のパンです。。
元イタリアンのシェフということで、アンチョビオリーブやフォカッチャといったイタリアンテイストのパンも豊富ですが、あんぱんやメロンパンといったお馴染みの菓子パンもあります。
ただ、時間帯によってはパンの種類が少なくお目当てに出会えないということもありえますのでご注意を。
電話予約可能なので確実に入手したい場合は事前予約をオススメします。
お店の場所は西麻布。ときどき広尾のパン屋さんと紹介されることもあるのは最寄り駅が広尾だからでしょうか。
広尾駅からなら4番出口を出て外苑西通りを西麻布方面に歩き「沢村 広尾」を過ぎて最初の角を左折し、突き当りを右折して2軒目です。
大通りから一本入ったいかにも麻布らしい古くて落ち付いた雰囲気の一角です。
でも西麻布からならもっと簡単で、西麻布交差点ホブソンズ側の床屋さんの角を左折してずんずん進み、ガーデンヒルズへ登る坂道とデ・プレ方面へ抜ける道とで二又に別れる場所に写真のようなカワムラが見えてきます。
決して有名なお店でも行列ができるような人気店でもありませんが、そのようなお店に引けを取らない美味しいパンがいただける ”小さなパン屋”さんです。
最近営業時間がちょっと変更になりました。
日曜日と祝日は午後16時からの営業になります。
もっとも、これまでも12時にちょっと遅れて営業を始めることが多かったので、実態に合わせたということですね。
パネッテリア カワムラ
港区西麻布 4-6-7
定休日:月曜日
営業時間:12:00 – 21:00 (売り切れ次第閉店) (日祝日は16:00から)