六本木ヒルズ展望台で開催中の「百鬼夜行展」。水木しげるの描く妖怪は日本人の自然観や死生観を反映したものだった(終了)

百鬼夜行展 〜お化けたちはこうして生まれた〜

ゲゲゲの鬼太郎などで有名な漫画家、水木しげるの生誕100周年を記念したイベントの一つとして、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」では水木しげるの大規模展「百鬼夜行展 〜お化けたちはこうして生まれた〜」が開催されています。

会期は2022年7月8日(金)から9月4日(日)までの約2ヶ月。夏休みに六本木ヒルズへ行くとたぶん観ることになるのがこの「百鬼夜行展」です。

観光地の展望台のオマケで観られる漫画家の展覧会。夏休みだからお化けでヒンヤリしましょうみたいな軽いイベントだと思っていたら大間違いでした

▲キービジュアルで描かれた骸骨からして歌川国芳の「相馬の古内裏」の引用です。

展覧会には漫画家としての水木しげる作品もありますが、それ以外に彼が収集した資料なども展示されることで描かれた妖怪たちの背景も見えてきます。

結果的に水木しげるが描く妖怪や作品を通じて日本人の自然観や死生観が垣間見えてくるという、骨太の展覧会だったのです。

この「百鬼夜行展」の見どころ、楽しみ方、そして六本木ヒルズ展望台へのアクセスとチケットの入手方法について紹介します。

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百鬼夜行展の混雑状況

こうした展覧会の常で会期後半になるほど混み合ってきます。

8月最終週は平日でもかなりお客さんで混雑しています。

▲雨の平日でも常にこのくらいのお客さんが入っています。

夏休み最後の週末は相当な混雑が予想されるので、ゆっくり鑑賞したいなら平日の夜などできる限り空いていそうな時間帯の訪問がベターです。

会場構成と写真撮影について

まず会場の構成と写真撮影が可能なポイントについて説明します

▲会場である六本木ヒルズ森タワー52F展望台「東京シティビュー」のフロアマップです。

撮影が可能なのはエリア1の「天空の水木しげるロード」と「特設ショップ」内だけ。他のエリアでの写真撮影は動画も含めて禁止です。

ただし、エリア2の「水木しげるの妖怪人生」とエリア6の「妖怪は永遠に」にはそれぞれ撮影スポットが用意されていてそこだけは撮影可能です。

▲また鬼太郎はこの展覧会には出てきません。隅っこで見守っているだけです。

その代わり、スタッフさんたちはこの鬼太郎と同じ黄色と黒のちゃんちゃんこを着ています。見逃さないように。

天空の水木しげるロード

本展で唯一、ほぼ自由に撮影可能なのが「天空の水木しげるロード」です。

一箇所だけ大きなパネルで動画を流していてそれだけは写真も動画も撮影NGです。NHK様制作の動画なので。

▲妖怪たちの名前が入った提灯が飾られその向こうに東京の展望が広がるなんともシュールな光景の「天空の水木しげるロード」

▲夜になると提灯に明かりが灯り、外には東京の夜景が拡がるまた別の景色が展開されています。

▲入り口からして怪しさアップです。

▲このエリアには妖怪たちのブロンズ象が置かれています。これらは水木しげるの故郷である境港市にあるもののミニチュア版のようです。

この写真の妖怪は「子泣き爺」。東京タワーと子泣き爺というのがシュールですね。

▲下からライトが当たる子泣きじじいとその向こうでライトアップされている東京タワー。百鬼夜行という感じがよく出ています。

▲ちなみに、開幕初日は平日にもかかわらず多くのファンで賑わっていました。

漫画ファン、妖怪ファン、水木しげるファンの熱気を感じます。ここに普通に展望台目当ての観光客が重なるので、会期中の「百鬼夜行展」は相当混雑すると思います。訪問には事前予約するのが確実です。

妖怪カメラ📷AR

この「天空の水木しげるロード」では 「妖怪カメラ📷AR」というイベントを行っています。

ARアプリ「ストリートミュージアム」をダウンロードし、エリア内にいる5体の妖怪を探して写真に撮るというものです。

5体全部探し当てると展覧会場の最後で水木しげると妖怪たちの記念撮影をすることができます。

▲ARアプリ「ストリートミュージアム」を立ち上げて会場内の ”百鬼夜行” という垂れ幕を映すと巨大な ”ぎゃどくろ” が出現します。

これが出現すれば設定完了なので、会場内に隠れる5体の妖怪を探してARアプリ「ストリートミュージアム」で写真に撮ります。

妖怪たちは地面や壁や天井など思わぬところに隠れています。

なお、この展望台は52Fにあって電波状況が決して良くないのと、無料Wi-Fiに接続するのもひと手間なので、訪問する前にあらかじめアプリをダウンロードしておくのが良いでしょう。ARアプリ「ストリートミュージアム」のダウンロード、iPhone版はこちらから、Android版はこちらです。

▲ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「ぬらりひょん」。

▲猫は地面に寝ていました。

▲ちょっと名前は分からないのですが、これも地面にいました

▲一反木綿は上を見上げていないと見つかりません

▲アマビエは隠れているので真剣に探さないと分からないかもしれませんね。

どうしても自分で見つけられない場合は、鬼太郎のちゃんちゃんこを着たスタッフに尋ねればこっそり教えてくれるそうです

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塗壁で記念撮影

「天空の水木しげるロード」を堪能し、ARアプリで妖怪5体を撮影したらエリア2「水木しげるの妖怪人生」へ。

▲このエリアでは実物大(?)の塗壁(ぬりかべ)が出迎えてくれます。

ここだけは写真撮影可能です。

並んで写真撮影してみましょう。

▲しかもこの塗壁、まばたきするんですよ。

水木しげると妖怪たち

この塗壁から先は「古書店妖怪探訪」、「水木しげるの妖怪工房」そして「水木しげるの百鬼夜行」とこの展覧会のコアとなる展示が続きます。

映像作品もあり、展示全部をじっくり観たら1時間くらいはかかるかもしれません。

それにしても荒俣宏や京極夏彦が出てくるのはまだしも、日本の漫画ファンの間では常識なのかもしれませんが、つげ義春と池上遼一が水木しげるのアシスタントをしていたなんて初めて知りました。

漫画の原画が展示されるくらいでしょ〜と軽く観て訪問すると焦ることになるかもしれません。十分な時間を取れるようスケジュールして訪問することをお勧めします。

妖怪は永遠に

最後のエリアは「妖怪は永遠に」。

水木しげる自身のセルフポートレートが描かれているだけですが、ここだけは撮影可能です。

▲そして、ここにARアプリ「ストリートミュージアム」のカメラを向けると・・・

「天空の水木しげるロード」で撮った妖怪たちと水木しげるが並んだ画像を撮影できます。

妖怪5体を全部揃えていないとこの写真は撮れないので、ちゃんと全部見つけてくださいね。

▲妖怪5体と水木しげると目玉おやじのショットです

この先、特設ショップまでの間にも展示がありますが撮影禁止です。ただ展望台の外側を向いて、富士山や西麻布や渋谷方面を撮影するのは問題ありません。

特設ショップ「ねこや」

会場の最後は特設ショップ「ねこや」です。

展覧会図録やグッズなどが販売されています。

▲巨大ガチャ。

隣に立つ女性と比べると大きさが分かると思います。

▲キービジュアルを使ったグッズたちは東京会場限定だそうです。

またほとんどのグッズは1人5点までの購入に制限されています。

▲特設ショップ「ねこや」の入口には既に整列用のテープが。

初日のショップはかなり混んでいましたけど入場制限するほどではありますでした。ただ週末は入場待ちが必要なくらいには混みそうです

グッズの一覧はこちらから。


コラボカフェ「妖怪の森Cafe」

52Fのミュージアムカフェ「The Sun & The Moon」は期間中は「妖怪の森Cafe」となっています。

▲ここが「妖怪の森Cafe」。

エレベーターを降りた眼の前にあります。

▲ガラス窓には妖怪たちが描かれています

▲そしてコラボメニューです。ランチョンマットがもらえるキャンペーンもやっています。

また「妖怪の森Cafe」は百鬼夜行展入場者だけでなく、森美術館や森アーツセンターギャラリー入場者でも利用可能です。

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関連番組

「百鬼夜行展」は水木しげる生誕100年記念で、その関連番組がNHKでも放映される予定です。

展覧会へ行く前に、観た後に、こうした関連番組もチェックしておきたいですね。

BSプレミアム
8月26日(金) 午後11:00〜 「水木しげるの妖怪バンザイ!

NHK Eテレ
8月27日(土) 午後2:00〜 「100分de水木しげる」
毎週(月)〜(水) 午前8:50 「てれび絵本」

7月4日〜25日 – 「水木しげるの妖怪えほん」
7月26日〜8月2日 – 「水木しげるの妖怪えほん 諸国漫遊編」
8月3日 – 「水木しげるの妖怪えほん寄席 寿限無」
8月8日 – 「水木しげるの妖怪えほん寄席 まんじゅうこわい」
8月31日 – 「えほん寄席・死神」

水木しげる生誕100周年

生誕100周年を記念して、水木プロダクションのサイトに「水木しげる生誕100周年記念サイト」が開設されています。オフィシャル情報満載のサイトです。

また主催のNHKも公式サイトを立ち上げています。

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チケット情報、アクセス

チケット購入方法

「百鬼夜行展」自体は無料の展覧会です。ただし、会場となっている六本木ヒルズの屋内展望台「東京シティビュー」の入場チケットが必要です。

一つは六本木ヒルズのチケットサイトで購入する方法。最初に会員登録をするかヒルズIDが必要なのが面倒ですが、いったん登録すればHILLS APP(ヒルズアプリ)を使った入場ができるので便利です。
iPhone用のiOS版ヒルズアプリ(App Store)
Androidスマホ用のAndroid版ヒルズアプリ(Google Play)

もう一つは六本木ヒルズ森タワー3階の美術館・展望台チケットで購入する方法です。ただし当日枠に空きがある場合だけです。また当日購入は事前購入より一律に300円アップです。

あと東京シティビューの「年間パスポート」(6,600円)を購入すれば予約不要で入場することができます。東京シティビューやスカイデッキを年に3回以上訪問するなら年間パスポートの購入も検討してみてください。

東京シティビューへのアクセス

まず六本木ヒルズへのアクセスですが最寄り駅は日比谷線六本木駅。六本木ヒルズ側改札(広尾寄り)から出れば直結です。

大江戸線六本木駅を利用の場合はいったん地上に出て六本木ヒルズに向かいます。

また渋谷駅から都営バスの都01系統で新橋行きに乗り「六本木駅前」で降りればほぼ向かいが六本木ヒルズですし、「RH01六本木ヒルズ行き」なら文字通り六本木ヒルズ直行です。利用しやすいルートを使ってください。

▲六本木ヒルズに着いたら蜘蛛みたいなオブジェ「ママン」がある66プラザに出て大屋根広場を目指してください。映画館や大屋根広場の手前の小さい丸い建物(ミュージアムコーン)が美術館・展望台入り口です。週末ならたいてい行列しているか、付近でここだけヒルズのスタッフが立っているのですぐに分かると思います。

▲そしてミュージアムコーンから3Fに上ってブリッジを渡り、チケット・インフォメーションで入館手続きします(紙チケットの場合)。

オンラインで予約済みの場合はゲートでQRコードをかざしてそのまま入館。直通エレベーターで52Fへ上がります。

2022年の夏休みから9月まで約2ヶ月という会期です。8月中はお盆期間を除けばずっと混んでいると思います。

水木しげるの漫画そのものではなく妖怪たちに焦点を当てた展覧会にしたことで、いろいろな分野から見ても興味深い展覧会になっています。水木しげるの世界の奥深さもよく分かります。

もし六本木ヒルズへ行く機会があったらじっくり観てみるべき展覧会です。展望台のオマケですけど。

百鬼夜行展:お化けたちはこうして生まれた 基本情報

名称 百鬼夜行展:お化けたちはこうして生まれた
会場 六本木ヒルズ内 東京シティビュー
会期 2022年7月8日(金) 〜 9月4日(日) 会期中は無休
時間 10:00 – 22:00
予約 日時予約推奨
入館料 大人 1,900円、高校大学 1,300円、4歳〜中学 700円、65歳〜1,600円 (事前 オンライン料金)
当日や窓口購入は別料金
料金詳細はこちらから
撮影 撮影不可。”天空の水木しげるロード” は原則撮影OK、ただしNG作品には掲示あり。

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