GWのアート巡りにぴったり。「美術館通り」沿いの美術館・ギャラリーを制覇してみよう

美術館通り沿いの美術館、ギャラリー

10年前に駒沢通りと青山の骨董通りを直結する150mほどの道路が開通したことで、広尾の山種美術館から根津美術館を通って乃木坂の国立新美術館まで一本の道路で繋がることになりました。

それ以来この道路は「(青山)美術館通り」としてアート巡りをする人にとって欠かせないルートになっています。

実際この周辺も含めれば大きな美術館から小さくても重要なギャラリーなどが並んでいるので、青山や六本木を散策しながら興味のあるギャラリーを覗いたり、美術館で展覧会を鑑賞したりできてしまいます。

そこでゴールデンウィークの都心アート巡りとして、この美術館通りをメインに六本木から青山にかけてのベスト散策ルートを紹介してみます。

六本木ヒルズ森美術館をスタートに東京ミッドタウン〜国立新美術館〜根津美術館〜山種美術館というのがメインですが、周辺のギャラリー、美術館も紹介します。

距離的には半日もあれば歩けちゃうんですけど、展覧会というのは真面目に見ると平気で2時間くらい経ってしまいますよね。実際には2回に分けて散策するくらいがベターだと思います。

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六本木ヒルズ 森美術館

まず六本木ヒルズ。ここの森タワーには東京シティビュー、森美術館、森アーツセンターギャラリーと大きな施設が揃っています。

森美術館は現代アートを中心とした展覧会、森アーツセンターギャラリーは貸しギャラリーとしてポップ系なイベント、東京シティビューは展望台なのですが時々アート系展覧会を開いています。

▲2022年のGWは日本のアート集団Chim↑Pom(チンポム)の回顧展「ハッピースプリング」を開催しています。

この展覧会の様子はこちらの記事をどうぞ。

このChim↑Pomの回顧展は作品の数が多くて1時間やそこらでは全部を観ることができないかもしれません。それと森美術館と虎ノ門某所の2会場に分かれていることもあって、この展覧会だけで1日終わってしまうかも。

なお森アーツセンターギャラリーの2022年のGWのイベントは「アベンジャーズ展」です。

また六本木ヒルズには有名な「ママン」をはじめ蔡國強やオトニエル、さらにけやき坂の「ストリートファニチャー」といったパブリックアートが点在しています。これらも見逃せません。

ピラミデとcomplex665

六本木は森美術館を中心に現代アートの拠点となってきていて、六本木ヒルズから芋洗坂に向かう途中には「complex665」と「ピラミデ」という現代アートギャラリーが集まるビルがあります。

▲complex665についてはこちらの記事をどうぞ。

▲特徴的な外観のビラミデビルには4階までぎっしりとギャラリーが入っています。

ピラミデビルのギャラリーについてはこちらの記事をどうぞ。

気をつけたいのは、これらギャラリーの多くは日曜、月曜それと祝日が休廊なのです。

施設名 complex665
住所 港区六本木 6-5-24
施設名 ピラミデ
住所 港区六本木 6-6-9

complex665とピラミデの後は饂飩坂を登って六本木の目抜き通りでもある外苑東通りへ出て「Anb Tokyo」を観てもよいのですが2022年のGWは特に展覧会も開催されていないので、東京ミッドタウンへ向かいます。

サントリー美術館

東京ミッドタウンには「サントリー美術館」があります。主に日本のアートを対象にしていて2022年のGW期間中は北斎展を開催しています。

▲サントリー美術館で忘れてはならないのは設計が日本を代表する建築家の隈研吾であること。ミッドタウンという施設の中の美術館ですが、外装からしてもう隈研吾であることがひと目で分かります。

▲館内に入ってもこのように和モダンでルーバーが切られていて隈研吾であることを主張しています。

施設名 サントリー美術館
住所 港区赤坂 9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
休館日 火曜日、年末年始、展示替え期間
開館時間 10:00 – 18:00
入館料 展覧会により異なる

21_21 Design Sight

ミッドタウンのもう一つの美術館が「21_21 Design Sight」。サントリー美術館が隈研吾なら21_21はこちらは世界的な建築家である安藤忠雄の設計です。

21_21自体は三宅一生の念願である日本にも国立のデザインミュージアムを作りたいという想いへのワンステップな美術館です。

▲一見逆三角形のように見える特徴的な外観はいつもの安藤忠雄とちょっと違いますね。

2022年のGWは「2121年 Futures In-Sight」展を開催しています。

21_21についての詳細はこちらの記事をどうぞ。

この辺りで休憩するなら、21_21の裏にある「512 Cafe&Grill」がオススメです。

施設名 21_21 Design Sight
住所 港区赤坂 9-7-6
休館日 火曜日、年末年始、展示替え期間
開館時間 11:00 – 19:00
入場料 一般 1,200円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料

TOTOギャラリー・間

東京ミッドタウンから外苑東通りを青山方面へ。乃木坂の駅の先に建つのが「TOTOギャラリー・間(ま)」。通称 ”ギャラ間(ま)” です。

その名の通り陶器メーカーのTOTOが運営する建築とデザインの専門ギャラリーです。普通の美術館やギャラリーと違ってかなりニッチで専門的です。

その代わり建築を専門とする人やマニアの人にとっては聖地みたいなギャラリーなんだそうです。ただ2022年のGWは特に展覧会の予定はないようです。

この辺りでひと休みするなら、桂由美のビルの向こうがで外苑東通り沿いにジャニーズ事務所を眺められる「ニーノ・カフェ」か森の中のカフェみたいな「カフェ・ド・ラペ」が良いですよ。

ギャラリー・間についての詳細はこちらの記事をどうぞ。

で、このギャラ間の隣のコインパーキングのところが通称 ”美術館通り” の終点です。ここから乃木坂トンネルを抜けて骨董通りを渡り六本木通りもさらに渡り、明治通りに突き当たるまでが ”美術館通り”。そこから先が駒沢通りになります。

施設名 TOTOギャリー・間
住所 港区南青山 1-24-3
休館日 月曜日、祝日、夏季休暇、年末年始、展示替え期間
開館時間 11:00 – 18:00
入場料 無料

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国立新美術館

ギャラ間から乃木坂トンネルの上を歩いて国立新美術館へ、あるいは21_21から外苑東通りを渡って新美術館の方へ。

美術館通りのメインとも言えるのが「国立新美術館」でしょう。

▲残念ながら桜の季節は過ぎてしまいましたがGW中も興味深い展覧会を開催しています。

ひとつは「メトロポリタン美術館展」。すでに大きな話題になっている展覧会ですね。

もうひとつは「ダミアン・ハースト 桜」展。あのコンセプチュアル・アートのダミアン・ハーストが描く具象の桜ということで世界中が注目している展覧会で、麻布ガイドでも紹介しています。

また2022年のGWで忘れていけないのは吉岡徳仁のガラスの茶室 光庵。これが観られるのは残り僅かな時間しかありません。

国立新美術館そのものについてはこちらの記事をどうぞ。

新美術館でのひと休み、天気が良ければ1階の「カフェ コキーユ」、そうでなければ2階が「サロン・ト・テ ロンド」がおすすめです。でも近くの「銀座ウエスト 青山ガーデン」でパンケーキという手もあります。

施設名 国立新美術館
住所 港区六本木 7-22-2
休館日 火曜日
開館時間 10:00 – 18:00 (金土曜日は20:00まで)

国立新美術館の次は青山へ移動です。

国立新美術館の西口を出て乃木坂駅の横の階段を登って美術館通りへ戻るか、乃木坂駅の前の歩道を渡りぐるっと回って美術館通りへ戻るかです。

青山方面へ向かって青山霊園の中を突っ切ります。

根津美術館

青山霊園も抜けて美術館通りをさらに進むと「根津美術館」が見えてきます。
(その前に「秋山庄太郎写真芸術館」があったりしますが現在は休館が続いています)

日本や東洋の古美術コレクションであまりに有名な美術館で、ここも美術館通りのハイライトですね。

▲竹林に囲まれた黒い建物。みどころも多くて初夏の燕子花や秋の紅葉など季節によって変化する庭園、その庭園を見ながら休める「NEZUカフェ」。

▲そして隈研吾が設計を手掛けたこと。このアプローチだけでおおっ! となりますものね。ちなみに隈研吾さんの設計事務所は根津美術館のご近所さんです。

▲これは満開の燕子花。

毎年GW前後に庭園の燕子花が満開になり、そに合わせて根津美術館が所有する国宝の「燕子花図屏風」を展示する展覧会が開催されています。

2022年のGWは「燕子花図屏風の茶会」という展覧会です。

展覧会名 燕子花図屏風の茶会
会期 2022年4月16日(土) 〜 5月15日(日)
休館日 月曜日 (5月2日は開館)
入場料 一般 1,500円、学生 1,200円、中学生以下無料
予約方法 オンライン日時予約
施設名 根津美術館
住所 港区南青山 6-5-1
休館日 月曜日・展示替期間・年末年始
開館時間 10:00 – 17:00

ちなみに4月16日時点での燕子花はまだつぼみ段階です。

根津美術館での休憩はもちろんNEZU CafeがおすすめですがGWというか燕子花の季節は混雑が激しいです。

根津美術館を出て西麻布側に下りたところにある「buik(ビュイック)」とか、逆にみゆき通りを表参道側に行ったパリ風なカフェ「フィガロ」や、さらに先のヨックモックのカフェ「ブルー・ブリック・ラウンジ」など南青山らしいカフェを楽しむのも良いでしょうね

岡本太郎記念館

根津美術館を出たら「根津美術館前」の信号で反対側に渡り、さらに美術館通りを進んで岡本太郎記念館へ向かいます。

200mほど行った小路を右に入ると「岡本太郎記念館」です。(岡本太郎美術館とは違います)

▲壁に残る ”殺すな!” の文字。これは、あのChim↑Pomによる岡本太郎の「殺すな」のオマージュです。

森美術館でのChim↑Pomの回顧展「ハッピースプリング」と繋がりましたね。

なお2022年GW期間中は「赤と黒」展を開催しています。岡本太郎記念館の詳細についてはこちらの記事をどうぞ。

岡本太郎記念館でひと休みとなったらミュージアムカフェの「ア・ピース・オブ・ケーク」が第一候補ですが、ここも休日はかなり混雑します。

骨董通りに出れば青山らしいオシャレなカフェなどが目白押しですが、せっかくなので現代アート作品が展示されている隠れ家カフェ「WALL青山店」を目指したいですね。

展覧会名 赤と黒
会期 2022年3月18日(金) 〜 2022年7月18日(月)
施設名 岡本太郎記念館
住所 港区南青山 6-1-19
休館日 火曜日・年末年始
開館時間 10:00 – 18:00
観覧料 一般 650円、小学生 300円

ヨックモックミュージアム

普通だったら岡本太郎記念館の次は山種美術館で終わりなんですけど、ちょっとだけ寄り道して2020年にオープンした「ヨックモックミュージアム」も訪問してみましょう。

岡本太郎記念館を出て美術館通りとは反対側に向かい、突き当たった道を左に進んで骨董通りも渡ってずっとまっすぐ行けばヨックモックミュージアムです。イージーな道のりです。

▲名前の通りあのお菓子の「ヨックモック」がコレクションしているパブロ・ピカソのテラコッタを所蔵展示する美術館です。

2022年GWには「地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ」展が開催されています。

ヨックモックミュージアムについてはこちらの記事をどうぞ。

ここでひと休みするならミュージアムカフェですね。特にヨックモックが運営するアングランのミニャルディーズという小さいケーキを食べることができます。これが絶品なのです。

展覧会名 「地中海人ピカソー神話的世界に遊ぶ」展
会期 2021年10月26日(火) 〜 2022年9月25日(日)
チケット代 一般 1,200円、学生 800円、小学生以下無料
施設名 ヨックモックミュージアム
住所 港区南青山 6-15-1
休館日 月曜日・年末年始
開館時間 10:00 – 17:00

ヨックモックミュージアムから六本木通りへ出ると、美術館通りと六本木通りが交わる「南青山七丁目」交差点です。

ここで六本木通りを渡り(首都高の下をくぐります)、坂道を登ったり下ったりしながら恵比寿の方を目指します。この通りは沿いにはもうじき安藤忠雄建築が建つ予定ですがそれ以外は特にトピックスもない平和なエリアです。

7,8分歩くと最後の目的地、山種美術館です。

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山種美術館

山種証券の創始者のコレクションがメインの日本画専門美術館が「山種美術館」です。

この分野では日本を代表する美術館です。

▲ただ山種美術館の館内は撮影禁止なので写真はありません。

ミュージアムカフェの「Cafe椿」がメインの紹介ですがこちらの記事をどうぞ。

2022年GWには「生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠展が開催されています。

展覧会名 【特別展】生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠
会期 2022年4月23日(土) 〜 2022年7月3日(日)
入館料 一般1,300円、大学生・高校生1,000円、中学生以下無料
きもの特典:きもので来館すると、一般200円引き、大学生・高校生100円引き
施設名 山種美術館
住所 渋谷区広尾3-12-36
休館日 月曜日・年末年始
開館時間 10:00 – 17:00

山種美術館から50mほど先のバス停には恵比寿行きのバスが停まります。恵比寿駅と日赤病院との間をピストン輸送しているバスなので本数も多くバスの時間を気にする必要もなくて便利です。

そのまま恵比寿駅へ行ってしまってもいいのですが、バス停のすぐ近くに「パパスカフェ」があるのでそこでひと休みも良いと思います。ヘミングウェイ的世界をイメージするパパスカフェの中でコンセプトに一番忠実な店舗がここです。

またバスに乗らず歩いて恵比寿駅に向かってもいいですね。途中にはあのチーズ山盛りな「九十九ラーメン」とかバスクチーズケーキの「BELTZ(ベルツ)」、「ファラフェルブラザース」など寄り道したくなるところもあります。

東京都写真美術館

恵比寿に来たらもう一つ外せないのが「東京都写真美術館」、通称 ”写美(しゃび)” です。”美術館通り” とはちょっと外れてしまいますが

▲恵比寿ガーデンプレイスの写美は日本で初めての写真と映像に関する総合的な美術館で、展覧会もそのコンセプトに沿ったものばかりです。

▲名前から写真だけの美術館と勘違いされることもありますが、写真技術を使ったアート作品、映像作品などビジュアル的に幅広い分野をカバーしています。

▲2022年GWには「写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて」、「TOPコレクション 光のメディア」それと「本城直季 (un)real utopia」の3つの展覧会が開催されています。

都市の姿をジオラマのように撮る本城直季の展覧会は必見、「光のメディア」も良い展覧会です。

展覧会名 本城直季 (un)real utopia
会期 2022年3月19日(土) 〜 5月15日(日)
入館料 一般 1,100円、学生 900円、中高生・65歳以上 550円
展覧会名 TOPコレクション 光のメディア
会期 2022年3月2日(水) 〜 6月5日(日)
入館料 一般 600円、学生 480円、中高生・65歳以上 300円
展覧会名 写真発祥地の原風景 幕末明治のはこだて
会期 2022年3月2日(水) 〜 5月8日(日)
入館料 一般 700円、学生 560円、中高生・65歳以上 350円
施設名 東京都写真美術館
住所 目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
休館日 月曜日・年末年始
開館時間 10:00 – 18:00 (木金は20:00まで)

山種美術館周辺だとあまりレストランなどもないのですが、写美のあるガーデンプレイスまでくれば何を食べようか選択肢に困ることもないと思います。

美術館通り

簡単に ”山種美術館と根津美術館と新美術館そしてサントリー美術館を結ぶ通りです” と紹介されることが多いですが、実際にはその周辺には岡本太郎記念館や21_21などの専門美術館、さらに六本木の現代アートギャラリー群があって美術館通りというよりアートなエリアだというのがよく分かると思います。

いっぺんに訪問するのは時間的に無理なので、実際には六本木エリアと青山エリアに分けて訪問するのが良さそうです。

おすすめルート

またハイライトだけ回ってみるのも良いと思います。目的別のおすすめルートです。

現代アートなルート

岡本太郎記念館 〜 新美術館のダミアン・ハースト 〜 ピラミデ/complex665 〜 森美術館のChim↑Pom

表参道の岡本太郎から始めて太郎レスペクトなChim↑Pomで終わるルートです。5時間くらいかかると思うので、時間と体力によってはピラミデ/complex665は飛ばしても良いと思います。

日本画を観るルート

サントリー美術館 〜 根津美術館 〜 山種美術館

美術館通りの王道ルートです。山種美術館には行かないで骨董通りで古美術ギャラリーを巡って表参道から帰るというルートも面白いと思います。

北斎ルート

また美術館通りからは外れてしまいますが

サントリー美術館 〜 根津美術館 〜 原宿の浮世絵専門な太田記念美術館

2022年GWの太田記念美術館は「北斎とライバルたち」展なので北斎で始めて北斎で終わるというルートになります。

GWや新緑の季節の休日、美術館通りを使って都心のアート巡りとカフェ巡りなどいかがでしょうか。

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