Rainy Day Bookstore & Cafe
西麻布のローカルたち以外は通りそうにない路地裏に潜む超隠れ家カフェ「Rainy Day Bookstore & Cafe」(レイニーデイ)を紹介します。
ここは雑誌 “SWITCH” や “Coyote” などを発行している「スイッチ・パブリッシング」が、西麻布の編集部のビルの地下で運営しているカフェなのです。
面倒くさいので私たちは ”Switchカフェ” と呼んでいます。
どの地下鉄の駅からも歩いて15分以上。逆に言えば六本木からも乃木坂からも表参道からも歩ける範囲なので便利といえば便利。
実際、週末はこんな場所でも意外と賑わっています。もっとも平日の昼間はランチ時以外は閑散としていますが。
2022年夏で一時休業となっていますが、いずれまた営業を再開するのだと期待しています。
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Rainy Dayの店舗
▲”SWITCH” のフラグが掲げられているスイッチ・パブリッシングの本社ビル。
ここに各雑誌の編集部が入っていて、このビルの地下がRainy Day。煉瓦造りのゲートから地下に降ります。
もちろん編集部に用事がなくても誰でも利用できるカフェです。
このビルの場所は六本木通り沿いの富士フィルムのビルの裏側辺り。住所は西麻布ですけど骨董通りの先の南青山とも言える場所です。
六本木や表参道の駅からぶらぶら散歩しながら行くのが良いでしょうね。
▲店頭に置かれたメニューです。
写真も載せておきますが、まず基本としてのコーヒーが美味しい、さらにパンケーキという名物がある。
しかも雑誌より安い。
さらに店内ではスイッチ・パブリッシングの新刊が読め、そのまま買うこともできます。
ちなみに、この時ははくどうなおこと松本大洋の母子共作の新作絵本 ”「いる」じゃん” の原画展が開催されていました。
こうしたイベントも頻繁に開催されていますからこまめにチェックしておきたいですね。
▲地下へ降りる螺旋階段と蔦のからまるレンガの外壁。
この奥がRainy Dayです。
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SWITCHのバックナンバー
▲SWITCHやCoyoteのバックナンバーがズラッと並んでいます。背中に閲覧専用と貼られているのは文字通り店内での閲覧専用ですが、そうでないのは在庫があるので購入可能です。
80年代のSWITCHは、映画作家としてのクリント・イーストウッドの発見、ハリー・ディーン・スタントンなどハリウッドアウトローの紹介、あるいはNew Lost Generationこと”あらかじめ失われた世代”特集などなど、世界のカルチャーの潮流をリアルタイムで日本に紹介してくれるかなり先端の雑誌でした。
インターネットがない時代に映画、文学、音楽、写真や絵画など海外のポップ・カルチャー、サブ・カルチャーのいわばポータル的な存在として読みふけった人も多いのではないでしょうか。
その後のSWITCHは日本のアーティストに焦点を当てる方向にシフトしてしまったので個人的にはしばらく疎遠だったのですが、かつてのSWITCHを彷彿させるCoyoteが創刊されかつての輝きを取り戻しているように思っています。
SWITCHが創刊されたのは30年以上も前。その後いろいろ大人の事情があったらしく(昔は扶桑社が販売を担当していた)、Rainy Dayに置かれているSWITCHのバックナンバーは比較的最近のもの。
自慢ではないですが80年代のバックナンバーならRainy Dayより私たちの方がたくさん持ってます!
店内の様子
こちらはレジ付近の様子です。
レジの隣は厨房とその向かいのカウンター席が数隻。
店内は6人掛けの大テーブルが3つ、2人用のテーブルが3つ。
混んでいる時は大テーブルで相席になることもあります、
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堀口珈琲
▲Rainy Dayのこだわりの一つがコーヒー。
スペシャルティコーヒーで有名な千歳船橋の堀口珈琲を使っています。
手前がCoyoteブレンド(ちょっと濃い)、向こうがMONKEYブレンド(ちょっと薄め)。
テーブルは学校の図書館などを思い起こす古い木製のテーブル、しかも傷だらけ。
これがまた良い味を出していて落ち着けますね。
▲椅子も木製の座り心地のよいもの。
背もたれのところに何やらポケットのようなものが付いています。
これはこの椅子が教会で使われていたものだからでして、この背中のポケットに聖書などを入れるようになっています。
教会で使われる椅子だから長く座っても疲れずリラックスできるのですね。
パンケーキ
▲これはキャラメル・バナナのパンケーキ。800円。
コーヒーをセットにすると1,000円になります。
ふわふわのパンケーキが3枚。
キャラメルもクリームもたっぷりな美味しいパンケーキです。
▲こちらはミックスベリーのパンケーキ。やはり800円。
3種類のベリーにパンケーキが3枚。
お腹がいっぱいになってしまいますがそれでも雑誌CoyoteやMONKEYより安いのです。
▲静かで落ち着いた雰囲気の店内、目立たず主張するBGM。
とにかく居心地のよいカフェなので平日の午後のひとときをリラックスして過ごすにも最適。
そして週末に喧騒から離れてゆっくり時間を過ごすにもまた最適なカフェです。
駅から遠くて分かりづらい場所ですが、表参道や六本木で時間が空いた時に探してみてください。
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Rainy Dayの場所とアクセス
とにかくどの駅からも遠いです。
六本木や乃木坂からなら、まずは西麻布の交差点を目指します。西麻布の交差点脇にある唐揚げとコーヒーの「コーエー堂」の隣のコインパーキングの渋谷寄りの路地を入ってすぐに左折。そのまま数分歩くと右側にスイッチ・パブリッシングのビルが見えてきます。
表参道の駅からの場合は、みゆき通りを根津美術館の方に向かい、根津美術館の脇の北坂を下ります。少し下ると二又になるので右の道をゆき、2つ目の角を右に曲がって突き当りまで。その角にスイッチがあります。表参道の交差点から15分程度です
あるいはかなり遠回りになりますが骨董通りを高樹町の交差点まで歩き、富士フィルムのビルの脇をお寺(長谷寺)に向かって道なりに歩いて行けば左側にスイッチがあります。表参道の駅から20分くらいかかると思いますがかなり分かりやすと思います。
Rainy Day Bookstore & Cafe 基本情報
店名 | Rainy Day Bookstore & Cafe |
住所 | 港区西麻布 2-21-28 |
最寄駅 | 六本木駅、乃木坂駅、表参道駅 |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
営業時間 | 11:00 − 19:00 |
予約 | 予約不要 |
村上春樹とバンド・デシネ
最後にいくつかスイッチ・パブリッシングの出版物を紹介します。
村上春樹の短編をフランスのアーティストがBD(バンド・デシネ)化したもの。全9巻のシリーズですがそれぞれ独立した作品です。
昔の大友克洋の短編集みたいなものでしょうか。村上春樹のあの感じが苦手な人でもBDなら読みやすいかもしれないですね。
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