六本木アートナイト2022
2009年から始まった「六本木アートナイト」。六本木を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかに点在させ、非日常的な体験をつくり出すアートの祭典です。
パンデミック中は開催されていませんでしたが2022年秋に3年ぶりに開催。そしてそれから半年足らずで六本木アートナイト2023が開催です。六本木アートナイトは六本木の初夏のイベントですから、これで通常のスケジュールに戻ったことになります。
これまでも麻布ガイドでは六本木アートナイトの開幕前から六本木の街のあちこちに先行展示される作品、イベント当日の状況などレポートしていましたが、今年2023年も同様にこの一大アートイベントを紹介していきます。
本番は5月27日の土曜日からですが、4月22日からの先行展示から逐一ほぼ全てを紹介していく予定です。また関連プログラムとして展覧会も既に開幕しているのもあり、それらも併せて紹介します。
紹介する展示、展覧会は特に記載がないものは無料で鑑賞、体験することができます。
日本で一番過ごしやすい時期のアートイベントです。初夏の六本木の夜をたっぷり現代アートの世界に浸かって堪能してみませんか。
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メインプログラム
六本木アートナイト2023のメインプログラムアーティストは栗林隆+Cinema Caravan、鴻池朋子の2組。
さらにライブが3組と海外招聘パフォーマンスが予定されています。
Close-Act Theatre《White Wings(ホワイトウイングス)》
六本木アートナイト2023の目玉となりそうなのがオランダを拠点して活動するパフォーマンスカンパニー、Close-Act Theatre(クロースアクトシアター)のパフォーマンス。
パフォーマーとミュージシャン、そして歌い手がパレードするパフォーマンスは必見でしょう。
27日と28日に六本木ヒルズアリーナと東京ミッドタウンのプラザでのパフォーマンスを行うスケジュールです。
5月27日 18:25〜 六本木ヒルズアリーナ
5月27日 20:30〜 東京ミッドタウン プラザ1階
5月28日 14:00〜 六本木ヒルズアリーナ
5月28日 16:00〜 東京ミッドタウン プラザ1階
5月28日 17:45〜 六本木ヒルズアリーナ
栗林隆+Cinema Caravan《Tanker Project》
栗林隆とアートコレクティブCinema Caravanの大型インスタレーション《Tanker Prokect(タンカープロジェクト)》は六本木ヒルズアリーナで展開される予定です。
5月27日(土)のアートナイト開幕日から2日間の展開で、アリーナにはタンカープロジェクトのレストランやカフェなども開設されています。
展示場所:六本木ヒルズアリーナ
展示期間:5月27日〜5月28日
鴻池朋子
絵画、彫刻、パフォーマンスなど様々なメディアと、サイトスペシフィックな表現で制作活動を続ける鴻池朋子は東京ミッドタウンと国立新美術館の2箇所に作品が展示される予定です。
ミッドタウンでは「六本木皮トンビ」と「大島皮トンビ」の2作品が展示される予定ですが、それは本番の5月27日から。でも国立新美術館では5月10日から先行展示が始まっています。
国立新美術館での鴻池朋子
目立つ場所に展示されていますし今回の六本木アートナイトでも話題になるだろう作品です。
ちなみに電気仕掛けで回っています。
実際に座ることができます。
▲新美術館エントランスロビーのガラス曲面にへばりつくように展示されている「武蔵野皮トンビ」。
写真を撮るなら外が暗くなった夜がおすすめ。その方がきれいに撮れます。
武蔵野角川ミュージアムの外壁に展示されていた作品と同じものです。
▲新美術館の六本木寄りの芝生に展示されている「陸に上がる」。
▲美術館のウッドデッキにも展示されていて、左右2体で1セットの作品です。
▲新美術館の館内各所で展示されている「物語るテーブルランナー」。土着的な物語を刺繍など手芸で表現した作品です。
▲1階から3階まで、館内各所に展示されています。全部を見ると新しい物語として繋がっていく構成なので全部で1作品というかプロジェクトです。
展示場所:国立新美術館
展示期間:5月10日〜5月28日
東京ミッドタウンでの鴻池朋子
▲ミッドタウンのガレリアに大きく展示されている巨大な《高松→越前→静岡→六本木皮トンビ》。
並んで《大島皮トンビ》も展示されていてお客さんの度肝を抜いています。
展示場所:東京ミッドタウン
展示期間:5月27日〜5月28日
ライブパフォーマンス
六本木ヒルズアリーナでは《Tanker Project》を構成するパフォーマンスプログラムが予定されています。
Cinema Caravan代表の志津野雷絵による映像作品とライブ、ベースの”Otoji” とバイオリン”Ray”のDuo によるコンサート、アイヌの民族楽器を奏でるOKI+MAREWREW。
▲麻布ガイドとしてはOKI+MAREWREWがおすすめ。樺太アイヌの音楽にロックやレゲェなどをミクスチャーした硬派な音楽です。写真はアフリカはマリのトゥアレグ族のバンド、タミクレストと共演するOKI。ギターみたいに抱えているのはアイヌの伝統楽器トンコリです。
志津野雷+Play with the Earth Orchestra《Play with the Earth》
5月27日 19:00〜20:00
JAZZY SPORT HEAD QUARTERS 《DJ Time》
5月27日 21:30〜22:30、28日 1:00〜2:00、2:30〜4:00
栗林慧《ずんずん》
5月27日 22:24〜22:30
川村亘平斎+曽我大穂+辰田翔 《影絵と音のパフォーマンス》
5月28日 0:00〜1:00
Otoji+Ray《Otoji+Rayコンサート》
5月28日 12:00〜約1時間
OKI+MAREWREW 《OKI+MAREWREW コンサート》
櫛田祥光 《歓喜》
5月27日 22:30〜、5月28日 15:00〜 各約30分間
インビジブル×日本フィルハーモニー交響楽団 《クラシックなラジオ体操》
5月28日 5:30〜 約30分間
六本木ヒルズでの展示
六本木ヒルズでは4月22日(土)から先行展示が始まっています。
エマニュエル・ムホー《100 colors no.43 [100色の記憶]》
日本を拠点に活動しているフランス人建築家、エマニュエル・ムホーのインスタレーションが4月22日から六本木ヒルズの66プラザ(アマンのある場所)で先行展示されています。
▲100 色で構成した空間 100 colors の最新作「100 colors no.43 [100色の記憶]」です。
六本木ヒルズの開業20周年にあわせ、2003から2023までの数字がそれぞれ1枚アクリル板に描かれ、そのアクリル板を51枚並べて100色を表現する大掛かりなインスタレーションです。
▲ママンと共演という展示なので、展示開始早々から行き交う人々の注目を浴びています。
▲夜の「100 colors no.43 「100色の記憶」。照明があてられる昼間よりさらにグラデーションが映えています。
▲既に六本木ヒルズでの先行展示が始まっていますから機会があったらぜひ夜の100 colorsを観てみてください。これを観るためだけにヒルズまで行く価値があります。
展示場所:六本木ヒルズ 66プラザ
展示期間:4月22日〜5月28日
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江頭誠《DXもふもふ毛布ドリームハウス》
日本発祥の花柄毛布を素材にした作品で知られる江頭誠。
日本人が憧れる欧風の生活様式を表現しているリカちゃんハウスをモチーフにした作品が、六本木ヒルズのウエストウォーク2階で5月20日(土)から先行展示されています。
▲作品の素材は毛布。しかも日本独特のモンドカルチャーとも言える花柄毛布。みなさんの実家にもこんな毛布がありますよね!
20日から先行展示が始まっていますが、小鳥が新しく加わったりで見る度に少しづつ変化しています。アートナイトの期間中も目が離せません。
展示場所:六本木ヒルズ ウェストウォーク2階
展示期間:5月20日〜5月28日
大小島真木 + Maquis《SHUKU》
”生きとし生けるものを描く” を追求しているアーティスト大小島真木。
日本各地に伝わる謎 の古神である “シュク” を表現するインスタレーションがウェストウォークの北側、インフォメーション前付近で5月20日(土)から先行展示されています。
▲マジック・ミラーの球体の中で生命の象徴でもある心臓や血管がうごめいています。
▲人感センサーが付いていて、周囲に人が少なくなると寂しくて心臓の動きが止まってしまう様子も表しています。
展示場所:六本木ヒルズ ウェストウォーク北
展示期間:5月20日〜5月28日
デイジーバルーンの「乱流」
アートユニット ”デイジーバルーン” によるスティック型バルーン(風船)を使ったインスタレーションが今回も登場しました。
▲六本木アートナイト2022でも話題になったアーティストですが。今回は「乱流」というタイトルで前回と同じ地下鉄六本木駅から六本木ヒルズの66広場へ向かうメトロハットに展示されています。
ただ前回のような動きはないみたいです。
これは5月27日(土)のアートナイト開幕日から公開が始まっています。
展示場所:六本木ヒルズ メトロハット
展示期間:5月27日〜5月28日。
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ジャン・シュウ・ジャン(張徐展)《熱帶複眼 -動物故事系列-》
台湾出身のアーティスト、ジャン・シュウ・ジャン(張徐展)の作品が六本木ヒルズ、ノースタワー前(六本木通り沿い)に展示される予定です。
展示場所:六本木ヒルズ ノースタワー前
展示期間:5月27日〜5月28日
《トレランス・ポスター展 2023》
Aya Komboo, Matthew Waldman, 慶應大学大学院メディアデザイン研究科SAMCARA Lab.による《トレランス・ポスター展 2023》はすでに設置が完了し公開が始まっています。
アーティスト200名以上による「トレランス」をテーマにした作品の一部が展示されています。
展示場所:六本木ヒルズ ノースタワー アートボード
展示期間:5月23日〜5月28日
《Passion-内在する情熱》
特定非営利活動法人 虹色の風 による《Passion-内在する情熱》は六本木ヒルズのでヒルズカフェで。
これも公開が始まっています。
展示場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
展示期間:5月23日〜5月28日
DJ&VJ LIVE SHOWCASE 〜Speechless〜
ヒルズカフェでは27日の深夜にDJとVJによるLive Showcase 〜Speechless〜を開催します。
DJはMasato Yukawa、UNA+MATCHA。VJはVideographerのSOLOが担当です。
会場:六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
日時:5月27日 23:00〜28日 2:00
六本木ヒルズの展覧会
六本木ヒルズで開催されている展覧会のうち、森美術館で開催されている「ワールド・クラスルーム」展と屋内展望台、東京シティビューで開催されている「ヘザウィック・スタジオ展: 共感する建築」が六本木アートナイトの関連プログラムです。
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会
森美術館の開館20周年記念「ワールド・クラスルーム」展です。
既に2023年4月19日から開幕していて9月24日まで続きます。
▲森美術館が20年かけてコレクションしてきた現代アート作品を中心に、50組のアーティストの作品が展示される大掛かりな展覧会です。
展覧会の内容は次の記事で詳しく紹介しています。なおワールド・クラスルーム展は森美術館の入館料が必要で、事前の日時指定が推奨されています。
また、5月27日(土)の17時から翌朝28日の朝6時まで、高校生以上の学生は学生証を提示すれば無料で鑑賞することができます。現代アートのコレクターとして有名な桶田コレクションがスポンサードした企画のようです。詳しい条件などはこちらのリンクを参照してください。
ヘザウィック・スタジオ展: 共感する建築
2023年秋に開業が予定されている「麻布台ヒルズ」のデザインを手がけたイギリスのデザイナー、トーマス・ヘザウィックがこれまでに手がけたプロジェクト紹介する展覧会です。
これも2023年3月17日から開幕していて6月4日まで続きます。
▲建築の展覧会ですが、どこかで見たことがある建物も多いです。
展覧会の様子はこちらの記事で詳しく紹介しています。なおヘザウィック・スタジオ展自体は無料ですが、六本木ヒルズの屋内展望台、東京シティビューへの入場料は必要です。
また麻布台ヒルズについてはこちらの記事でも紹介しています。
井上裕起 《salaMandala / BOADER》
六本木ヒルズA/Dギャラリーではサラマンダー(山椒魚)をモチーフにした作品で知られる井上裕起の《salaMandala / BOADER》が開催されています。
▲「進化」をテーマとして、現代の世相をシニカルかつユーモラスに表現した作品です。
展示場所:A/Dギャラリー(ウェストウォーク3階)
展示期間:5月19日〜6月11日
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東京ミッドタウン
六本木ヒルズと並ぶ六本木のランドマーク「東京ミッドタウン」では一部先行展示が行われていますが、六本木アートナイト2023が開幕する2023年5月27日(日)から本格的に作品の展示が始まる予定です。
《Street Museum 2023》
若手アーティストを応援するコンペ「TOKYO MIDTOWN AWARD」の受賞者6組の新作が「Street Museum 2023」として、3月15日からプラザ地下で展示されています。
▲公開は六本木アートナイト2023が終わる5月28日(日)で終了する予定です。
展示場所:東京ミッドタウン プラザB1階 メトロアベニュー
展示期間:3月15日〜5月28日
太湯雅晴《Maison de ROPPONGI》
太湯雅晴が展示するのは六本木に棲む小動物や昆虫の家。
展示場所はスタバ横のエリアに沢山。ミッドタウン・ガーデンに3つ、ガレリア入り口に2つ、他にも館内にも展示があるので探してみてください。
簡単なマップはミッドタウンに掲示されています。
展示場所:東京ミッドタウン 各所
展示期間:5月27日〜5月28日
井原宏蕗《dyeing 500》
ミッドタウン ガレリア1階では井原宏蕗の作品《dyeing 500》が展示されています。
制作過程を映した動画も展示されています
展示場所:東京ミッドタウン ガレリア1階
展示期間:5月27日〜5月28日
井原宏蕗《book(ing)》
ガレリア1階ではもう一つ、井原宏蕗の《book(ing)》が展示されています。
▲虫に食われてボロボロになった書物を虫による彫刻作品として捉えてみた作品です。
展示場所:東京ミッドタウン ガレリア1階 Bonpoint前
展示期間:5月27日〜5月28日
サントリー美術館
ミッドタウン内のサントリー美術館では六本木アートナイト2023関連プログラムとして、「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」展が開催されています。
古今東西の特色ある吹きガラス作品が展示されていて、一部作品は撮影可能です。
会期は2023年4月22日(土)から6月25日(日)まで。
なお吹きガラス展はサントリー美術館の入館料が必要です。
東京ミッドタウンでのパフォーマンス、イベント
これ以外にも東京ミッドタウンでは様々なパフォーマンスや参加型イベントの実施が予定されています。
馬蹴れんな Street Art Performances 《モラトリアムのストレス》
プラザ B1階
5月27日 18:00〜21:00、5月28日 15:00〜18:00
のばなしコン《複々》
プラザ 1階
5月27日 17:00〜20:00
ヴィンセント・ライタス 《SHADOWPLAY(feat. 大宮大奨、アマンティーナ・ジーン)》
5月28日 1:00〜1:30 (パフォーマンス) プラザ B1階
5月28日 2:30〜5:00 (映像上映) ガレリア1階
Yugo Kohrogi《/72》
ISETAN SALONE
5月3日〜6月13日 11:00〜20:00
淡路人形座 人形浄瑠璃公演「戎舞」
サントリー美術館 6階ホールE
5月27日 13:30〜、15:30〜、18:00〜
ほとんどは無料ですが淡路人形座の人形浄瑠璃公演「戎舞」だけはサントリー美術館への入館料がが必要です。
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21_21 Design Sight
東京ミッドタウンの敷地内にある「21_21 Design Sight」。昨年亡くなった三宅一生氏が中心になって設立したデザインを専門とする美術館です。
The Original
世の中に影響を与えた家具、食器から テキスタイルや玩具など約150点のプロダクトが展示される展覧会です。
会期は2023年3月3日(金)から6月25日(日)まで。
21_21 Design SightでのThe Original展を鑑賞するには入館料が必要です。
The Original展についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
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国立新美術館での展示
国立新美術館では5月10日(水)から六本木アートナイトの先行展示が始まります。
鴻池朋子の他に3組が予定されています。
館内のどこに何が展示されているかは新美術館が公開している館内マップ(PDF)をご覧ください。
築地のはら《ねずみっけ》
いま国立新美術館を舞台にキュートなねずみが出現するプロジェクションマッピングとARアプリによる「ねずみっけ」というインスタレーションが展示されています。
これはアーティストの築地のはら(つきじ・のはら)に作品で、2023年1月12日から5月29日まで、国立新美術館で誰でも無料で体験することができます。
▲昼間は明るすぎてよく分からないかもしれませんが、日が暮れてくるとねずみが館内を駆け巡る様子がよく分かります。
▲5月10日からは特別バージョンの「ねずみっけ」が上映されていますから、既に観た人ももう一度観に行かないといけませんね。なお、特別バージョンなのは1階ロビーのものだけ。乃木坂駅との通路に上映されているねずみっけはアートナイトの期間中も通常バージョンです。
▲ARアプリもスポットが追加されています。アプリをアップデートしないと新スポットでのARは見られないので、訪問前にアプリをバージョン1.1へアップデートしておいてください
追加スポットはこの傘置き場。ねずみがいるのでカメラを向けてみてください。舞う蝶々とそれを目で追うねずみの姿が見られます。
ねずみのプロジェクションマッピングを見られる場所やARアプリについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
展示場所:国立新美術館
展示期間:1月12日〜5月29日 (特別バージョンは5月10日から5月28日まで)
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うらあやか《〈欲望〉について(生きることについての憶測:ホイアン(ベトナム)の犬の場合)》
うらあやかによる2台のモニターを使用した映像インスタレーションです。
▲5月10日から国立新美術館の地下1階で先行展示されています。
展示場所:国立新美術館 地下1階
展示期間:5月10日〜5月29日
うらあやか《蜂と関わろうとする身振り(適正な関係は壊されてしまった..)》
同じくうらあやかによる連続写真の屋外展示。
▲5月10日から国立新美術館別館の壁面を使って先行展示されています。
ライティングの用意がされていたので夜になるとライトアップされるのかもしれません。
国立新美術館の別館? それについてはこちらの記事で紹介しています。
展示場所:国立新美術館 別館壁面
展示期間:5月10日〜5月29日
しばたみづき《つぼなんかをつくる》
国立新美術館の敷地内で採取した土や水を主な素材に、館内の屋上庭園に生える竹林とコラボレーションしたインスタレーション。
▲これも5月10日から国立新美術館3階の屋上庭園(アートライブラリ横の竹林)に展示されています。
また、六本木アートナイトの会期中には制作パフォーマンスも開催されるです。
展示場所:国立新美術館 3階屋上庭園
展示期間:5月10日〜5月29日
ルーブル美術館展 愛を描く
今ディオール展と並んで話題の展覧会。会期も後半に入りさらに人気と人出が高まっているのが「ルーブル美術館展 愛を描く」です。
この展覧会もアートナイト2023の関連プログラムです。
▲すでに2023年3月1日から開幕していますが会期は6月12日まで。
国立新美術館での六本木アートナイト関連プログラムのうち、この展覧会だけ入場料が必要です。
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街なか − 六本木交差点
六本木の街の中、その中心とも言える六本木交差点。この周辺には多くの作品があります。
六本木交差点の街路灯
これは六本木商店街振興組合が設置しているスマート街路灯でデジタルサイネージが組み込まれていて、「六本木フォトコンテスト」や「六本木デザイナーズフラッグ・コンテスト」の作や六本木アートナイトの紹介動画が流されています。
最新型のサイネージ機器なので昼間の屋外でもちゃんと見えます。
5月26日から先行展示さています。
展示場所:六本木交差点
展示期間:5月26日〜5月28日
長谷川仁《六本木のカタガタ》
六本木交差点に置かれているプランター。いつもは白いプランターに長谷川仁の作品《六本木のカタガタ》が展示されています。
六本木を行き交う人々を表現したアルミホイルによる作品です。
展示場所:六本木交差点 プランター
展示期間:5月27日〜5月28日
Keeenue《SEEK and FIND》
つい先日まで六本木アートナイト2022での増田セバスチャンの壁画が描かれていたロアビルの仮囲い。
▲六本木アートナイト2023ではKeeenueの《SEEK and FIND》という作品が描かれています。
このKeeenueの作品もアートナイト閉幕後もそのまま残るのでしょうね。
展示場所:ロアビル 仮囲い
展示期間:5月27日〜5月28日
ナカミツキ《NEW MIX》
場所未定、期間未定だったナカミツキの作品は旧麻布警察署跡の仮囲いに展開されています。
またARで音楽とのリミックス作品を鑑賞することもできます。スマホとブラウザだけで体験できるのでQRコードを探してみてください。
1年近く展示されているので、しばらくは六本木の名所にもなりそうです。
展示場所:麻布警察署跡地(麻布消防署仮庁舎予定地)
展示期間:5月20日〜2023年3月末
松田ハル《A Whole New World》
場所未定、期間未定だった松田ハルの作品も旧麻布警察署跡の仮囲いに展開されています。
ナカミツキの作品は仮囲いの路地側でしたが松田ハルの作品は六本木通り沿いの仮囲いに展開されています。
▲人間の身体などを3DスキャンしてVR上で加工したものを印刷した作品のようです。
本当は20日から展示予定でしたが25日には完成していました。
この作品もARが楽しめ2023年3月末まで展示予定です。
展示場所:麻布警察署跡地(麻布消防署仮庁舎予定地)
展示期間:5月20日〜2023年3月末
佐藤圭一《nutty nutty》
旧麻布警察署跡では佐藤圭一の「イー顔」をした彫刻5体が展示されています。
▲様々な表情をした顔が5体、更地になった麻布警察署跡地に転がっています。
展示場所:麻布警察署跡地(麻布消防署仮庁舎予定地)
展示期間:5月27日〜5月28日
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街なか – 芋洗坂
六本木の有名な坂道「芋洗坂」。六本木の交差点からけやき坂の下まで続くこの坂道沿いにも作品が展示されています。
Roppongi Ignoppor(六本木イグノポール)
Roppongi Ignoppor(六本木イグノポール)でもインスタレーションが行われています。
2階ではMrs. Yukiの《ひとつのかたち》という作品です。
展示場所:イグノポール1階
展示期間:5月27日〜5月28日
矢口ビル
イグノポールからさらにけやき坂の方に向かった矢口ビルも会場です。
西尾美也+東京藝術大学学生による《もうひとつの3拠点:西尾研究室/DATSUEBA六本木》が展示されています。
西尾美也+東京藝術大学学生による展示は三河台公園と六本木中学でも行われます。
展示場所:矢口ビル1階
展示期間:5月27日〜5月28日
三河台公園
麻布警察署の近くにある三河台公園での展示。
ここにも西尾美也+東京藝術大学学生による《もうひとつの3拠点:西尾研究室/カーテンをゆく》が展示されています。
ちなみにカーテンは触ったりくぐったりすることもできます。
ほぼ毎正時に藝大の音楽専攻の学生によるパフォーマンスがあるので訪問するなその時間帯が良いかもしれません。
展示場所:三河台公園
展示期間:5月27日〜5月28日
「伝承と変調 tradition, variation」
5月27日 10:00〜, 11:00〜, 12:00〜, 13:00〜, 14:00〜, 15:00〜, 16:00〜, 19:30〜, 20:30〜
5月28日 10:00〜, 11:00〜, 12:00〜, 13:00〜, 14:00〜, 15:00〜, 16:00〜, 17:00〜, 17:45〜
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街なか – 六本木5丁目
再開発が始まる直前の六本木5丁目にも展示作品があります。
岩崎貴宏《雨の鏡》
現代アートの岩崎貴宏のインスタレーションが行われているのは第一レーヌビル。
▲この三角形の囲いの中に作品があります。中は暗くなっていてその中で鑑賞します。
場所は饂飩坂からハードロックカフェの方へ向かう路地の一角。
昔はチャールストンカフェがあった場所です。
再開発で空き地になった場所にできた水たまりという想定で、水たまりには東京タワーが映り込んでいますが何か変です。タイトルは《雨の鏡》ですが鏡ではありません。
仕掛けは実際に作品を見ながら考えてみてください。
展示場所:第1レーヌビル
展示期間:5月27日〜5月28日
街なか – 六本木西公園
六本木ヒルズと東京ミッドタウンのちょうと中間にある「六本木西公園」。もう随分前からきれいに整備され夜でも安心して歩けるようになっています。
原倫太郎 + 原游《六本木双六》
様々な世代の来訪者が遊べる参加型の巨大双六(すごろく)場が作られています。
展示場所:六本木西公園
展示期間:5月27日〜5月28日
街なか – 六本木
原嶋剛慎 《DINOSAUR XING》
六本木の街なかに現代では見られなくなった恐竜が出現するようです。
5月27日 15:00〜 毛利庭園
5月27日 20:00〜 66プラザ
5月27日 23:00〜 ラピロス六本木
5月28日 2:00〜 ラピロス六本木
5月28日 11:00〜 ラピロス六本木
5月28日 13:30〜 ミッドタウン・ガーデン
5月28日 16:45〜 ミッドタウン・プラザ1階
龍土町ストリートテラス
六本木の龍土町美術館通りでは沿道で様々なイベントが楽しめる「龍土町ストリートテラス」を開催します。
ジプシージャズの演奏、クラフトビールの販売、キッチンカーなどが出店するようです。
5月27日 12:00〜19:00
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参加ギャラリー
これまで紹介した作品の他に、六本木エリアの多くのギャラリーがアートナイトに参加しています。
オールナイトで開場はしていないけど、六本木アートナイト期間中に鑑賞できるギャラリーと展覧会を紹介します。
ペロタン東京 − ガブリエル・リコ個展
六本木ピラミデ1Fのペロタン東京ではメキシコ出身のアーティスト、ガブリエル・リコの日本初の個展が開催されています。
会期:2023年5月12日(金)〜6月24日(土)
時間:11:00〜19:00
オオタファインアーツ − 嶋田美子の《おまえが決めるな!》
六本木ピラミデ3Fのオオタファインアーツでは女性と戦争をテーマにした作品を制作する美術家、嶋田美子の21年ぶりの個展《おまえが決めるな!》を開催しています。
テーマは中ピ連。70年代にアメリカのフェミニズム運動からの影響を受けたの団体です。
なお5月28日(日)は休廊です。
会期:2023年4月15日(土)〜6月10日(土)
時間:11:00〜19:00
ワコウ・ワークス・オブ・アート − フィオナ・タン
六本木ピラミデ3Fのワコウ・ワークス・オブ・アートではオランダを拠点に活動する映像作家、フィオナ・タンの写真作品を展示しています。
会期:2023年4月22日(土)〜6月初旬まで
時間:11:00〜18:00
TARO NASU − グループ展「Sculpting the Space」
六本木ピラミデ4FのTARO NASUではローレンス・ウィナーをメインに、彼から影響を受けたライアン・ガンダーなどの作家を含むグループ展「Sculpting the Space」を開催しています
会期:2023年5月20日(土)〜6月17日(土)
時間:11:00〜19:00
Yutaka Kikutake Gallery − 《Tides》
六本木ピラミデ2FのYutaka Kikutake Galleryではイギリスを活動拠点にする2人のアーティスト、松崎友哉とアン・ハーディの作品を展示する《Tides》を開催します。
六本木アートナイトの開幕日、5月27日の18:00 〜 20:00からオープニングレセプションが予定されています。六本木アートナイトの期間中に作品を鑑賞できるのはこの2時間だけのようです。
なお5月28日(日)は休廊です。
会期:2023年5月27日(土)〜7月1日(土)
時間:11:00〜19:00
禪フォトギャラリー − 写真家ERIC(エリック)
六本木ピラミデ2Fの禪(ぜん)フォトギャラリーでは香港出身で日本を拠点に活動する写真家ERIC(エリック)のスナップ集『東京超深度掘削坑』の刊行記念で作品を展示しています。
会期:2023年5月9日(火)〜6月3日(土)
時間:12:00〜19:00
小山登美夫ギャラリー − 小出ナオキ展「イオニコニアン:生まれなかった王国の遺構」
complex665 2Fの小山登美夫ギャラリーでは小出ナオキの陶芸作品をメインにした新作の個展「イオニコニアン:生まれなかった王国の遺構」を開催しています。
会期:2023年5月20日(土)〜6月17日(土)
時間:11:00〜19:00
シュウゴアーツ − 三嶋りつ惠《祈りのかたち》
complex665 2Fのシュウゴアーツでは三嶋りつ惠の新作を展示する個展《祈りのかたち》を開催しています。
会期:2023年4月22日(土)〜5月27日(土)
時間:12:00〜18:00
GALLERY MoMo Project − 鴻池朋子《鴻池朋子のストラクチャー》
六本木ピラミデにも近いGALLERY MoMo Projects / 六本木では今回の六本木アートナイトのメインアーティストである鴻池朋子の《鴻池朋子のストラクチャー》を開催しています。
ミッドタウンや国立新美術館に作品が展示されている鴻池朋子の創作の秘密が伺い知れるような展覧会だそうで、意外と人気を呼びそうです。
5月28日(日)の16:00〜18:00 には鴻池朋子と木下知威による筆談トークイベントも予定されています。
(入場無料、予約不要)
▲MoMoギャラリーの場所はピラミデビルの斜め向かい。自販機が並んでいる奥の階段で2Fへ上がればMoMoギャラリーです。
また六本木アートナイトの会期にあたる5月27日(土)は夜10時まで時間を延長して開廊しています。
会期:2023年5月23日(火)〜6月24日(土)
時間:12:00〜19:00
Yumiko Chiba Associates − 《堀内正和個展》
六本木ヒルズのYumiko Chiba Associatesでは日本の抽象彫刻の作家、堀内正和の個展を開催しています。
Yumiko Chibaの場所は六本木ヒルズのハリウッドビューティープラザ、ザラ(ZARA)が入っているビルの3Fです。
六本木アートナイトの27日の夜は営業時間を延長して20:30まで開廊します。
なお5月28日(日)は休廊です。
会期:2023年5月12日(金)〜6月8日(木)
時間:12:00〜19:00
アートかビーフンか白厨 − 《Friction Shimmering》
4月28日にオープンしたばかり、六本木一番新しいアートギャラリー「アートかビーフンか白厨(パイチュウ)」では山中雪乃とJihyoung Hanという2名のアーティストのグループ展《Friction Shimmering》を開催しています。
ギャラリーの場所は外苑東通り沿い、ANB Tokyo跡地です。お酒や食事とアートを楽しめる空間として話題になっている場所です。
5月27日(土)は通常とは開廊時間が異なり、19時から26時(翌2時)までになります。
会期:2023年4月28日(金)〜5月28日(日)
時間:17:00〜23:00
ギャラリー・アートアンリミテッド − 大竹彩子/大竹笙子/齋藤芽生/盛田亜耶
乃木坂の駅にも近く外苑東通り沿い、あのジャニーズ事務所本社ビルの斜向かいにあるギャラリー・アートアンリミテッドでは大竹彩子/大竹笙子/齋藤芽生/盛田亜耶という女性アーティスト4人のグループ展を六本木アートナイトにあわせて開催します。
ちなみに大竹彩子と大竹笙子(しょうこ)は姉妹。父親は言わずもがなの大竹伸朗です。
なお5月28日(日)は休廊です。
会期:2023年5月27日(土)〜6月24日(土)
時間:13:00〜18:30
日動コンテンポラリーアート − 《Gibi / コミック》
新国立美術館から星条旗通りをちょっと下ったところにある日動コンテンポラリーアートではブラジル人 アーティスト、ヴィック・ムニーズ による個展「Gibi / コミック」が開催されてます。
▲ディズニーのキャラクターをモチーフにしたポップな作品群です。
通常は日曜休廊ですが5月28日は11時から18時までの時間短縮して開廊する予定です。
会期:2023年4月14日(金)〜6月3日(土)
時間:11:00〜19:00
s+arts(スプラスアーツ) − 《片山穣 “ever where”》
六本木の龍土町美術館通りからちょっと入ったs+arts(スプラスアーツ)ではろうけつ染め作家、片山穣の個展 “ever where” を開催しています。
会期:2023年5月19日(金)〜6月3日(土)
時間:12:00〜19:00
9s Gallery − 《Norris Yim – Beyond Names》
西麻布のThe Wall 3Fの9s Gallery by TRiCERAでは香港出身の画家、Norris Yim(ノリス・イム)の個展「Norris Yim – Beyond Names」を開催します。
9s Galleryが入る西麻布のThe Wallと隣り合うArt Siloはイギリスの建築家でデザイナーでもあるナイジェル・コーツ(Nigel Coates)の代表的な建築です。
ギャラリーと併せてその建築、それと同じイギリスのアーティスト、グレイソン・ペリーのアートワークも堪能してみてください。
会期:2023年5月27日(土)〜6月4日(日)
時間:12:00〜18:00
デザインハブ − (現代日本デザイン100選)
東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー 5Fの東京ミッドタウン・デザインハブでは国際交流基金(JF)主催の海外巡回展「Japanese Design Today 100(現代日本デザイン100選)」を開催します。
プロダクト(モノ)のデザインから、近年注目されているシステムやサービス(コト)のデザインまで、2000年以降に生み出された製品を中心に約100点が展示されます。
入場は無料です。
会期:2023年5月20日(土)〜5月28日(日)
時間:11:00〜19:00
フジフイルム スクエア
東京ミッドタウンのウエスト 1F、外苑東通りに面したフジフィルム スクエアは富士フィルムの総合ショールームですが、常に写真展が開催されています。また写真やカメラの歴史をたどる写真歴史博物館もあり、往年の名機や歴史的な価値のあるカメラ、そして写真史上の貴重な写真などをみることができます。
「六本木アートナイト2023」のWeb告知画面もしくはイベントガイドを受付に提示すると、毎日先着50名に粗品進呈だそうです。
入場は無料です。なお館内は撮影禁止です。
時間:10:00〜19:00
参加店舗
六本木ヒルズ、東京ミッドタウンの各店舗では六本木アートナイトの期間中、商品やサービスの割引、プレゼントなどの企画が行われています。
各施設ごとの参加店舗や特典については六本木アートナイトのサイトで確認してください。六本木ヒルズの店舗、ミッドタウンの店舗一覧です。
そして六本木商店街からも参加店舗がいくつかあるようです。
アマンドではアートナイトの期間限定の特別メニューを提供、トニーローマは全商品10%引き、ハードロックカフェではドリンク1杯無料、そしてマハラジャではDVDがもらえるようです。
けやき坂の蔦屋書店も27日は以前のように朝4時まで営業、しかも23時から4時まで洋書、文具雑貨、家電が20%OFFだそうです。昔みたいに深夜まで混雑しそうですね。
かつてのABC青山ブックセンター跡に入った文喫では27日の夜に「音喫2023」という有料イベントが開催されます。
このように、始まる前から街中がアートとイベントで溢れているのが六本木アートナイトです。
六本木アートナイト2023 展示マップ
六本木各所のどこに誰の作品が展示されているか展示マップを用意しました。地図をタップすると大きな地図で見ることができます。
この地図を参考に効率的に観て回ってください。
▲イベントガイドの配布も始まっています、でも細かいところは公式サイトを見てねというガイドなので、麻布ガイドのこのページをブックマークして参考にするほうが分かりやすいと思います。
六本木アートナイト2023 基本情報
名称 | 六本木アートナイト2023 |
会場 | 六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース |
会期 | 2023年5月27日(土) 〜 5月128日(日) 先行展示あり |
料金 | 無料(但し、一部のプログラム及び美術館企画展は有料) |
予約 | 予約不要 |
協力ホテル
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