Rikka Gallery麻布台
麻布台に新しく「Rikka Gallery麻布台」がオープンしました。
こけら落としとして水戸部七絵と高山夏希の「Humanity」が開催されています。
東麻布には「Take Ninagawa」という現代美術のギャラリーがありますし、「PGI」という写真専門のギャラリーもあり意外とギャリーが多いエリアです。そのすぐ近くに新たに「Rikka」が加わったわけでです。
▲そのRikkaギャラリーの場所、外苑東通りで今は麻布台の再開発が行われていますが以前は麻布郵便局の向かい側辺り、飯倉ヒルズのビルです。
(”飯倉ヒルズ” という名称ですが森ビルとは関係ない、古くからの雑居ビルです)
写真を見て分かる人も多いと思いますが、少し前まで高級輸入車で有名な「アトランティックカーズ」のショールームがあった場所です。
実はRikkaギャラリーもアトランティックカーズが運営していています。
Rikkaギャラリーとアトランティックカーズ
以前から輸入車販売と一緒にアート作品やアンティーク家具なども販売していたのでアトランティックがギャラリーを持つことに違和感はないのですが、このショールームがそのままギャラリーになっているのには驚きました。
▲1952年創業、輸入車業界では老舗なアトランティック。自動車好きな人なら英国のロータスやアストン・マーティンを思い起こすと思います。
でも今の麻布台のショールームは全体がRikkaギャラリーになっています。
また「ダラーラ」というイタリアのレーシングカー製作会社と「ダラーラ・ストラダーレ」というダラーラ社の高級スポーツカーの代理店でもあり、実車は置かれていませんがダラーラ担当スタッフの方もここに常駐されているそうです。
▲入り口の様子です。
以前とはずいぶん印象が変わっています。
▲「Dallara Stradale」。ダラーラ・ストラダーレというネームが描かれています。
でもショールームスペースだったところはギャラリーです。
▲もともとアストン・マーティンやスパイカーなど高級輸入車の展示をしていたので、そのままギャラリーに転用できたのですね。
「Humanity」展
Rikkaのアイビー通りのスペースに続く麻布台のこけら落としは日本の現代美術作家、水戸部七絵と高山夏希の「Humanity」です。
右が高山夏希の作品です。
▲これは水戸部七絵の作品。明らかにデビッド・ボウイをモチーフにしています。
ボウイをはじめ、あの人だと分かる著名人を絵の具を厚塗した技法で描くのが特徴です。
絵筆を使わず注射器で制作する抽象的作風です。
今のところギャラリーとして続ける予定のようですが、時にはダラーラ・ストラダーレやアストン・マーティンの中古車など輸入車の展示も行う可能性があるそうです。
アトランティックカーズ
麻布台にショールームを移転する前は、飯倉の交差点のところがアトランティックカーズでした。
飯倉のノアビルの隣でアストン・マーティンを販売している会社として記憶している人の方が多いかと思います。
この写真のクルマはアストン・マーティン DB5。ジェームス・ボンドの愛車として有名ですね。
フェラーリを扱う「コーンズ」と同じく富裕層相手にクルマ、ボートや家具など高級商材を販売している会社なのです。数年前に今の麻布台にショールームが移転したりアストン・マーティンの代理店契約が終了するなどしています。
▲ちなみにアストン・マーティンの輸入はアトランティックの手を離れ「アストンマーティン・ジャパン」に移管されています。
写真は青山ビルヂングに入っているアストン・マーティンのショールーム。ビルの2階には新車から中古車までズラッと揃っていますので興味のある人はどうぞ。
Rikkaギャラリー 麻布台の場所
飯倉の交差点からも飯倉片町の交差点からも徒歩3分です。
駅でいうと六本木、神谷町、麻布十番、六本木一丁目、赤羽橋どこからでも歩けます。
またクルマの場合はビルの駐車場が使える場合もありますが近隣にパーキングは多くないので注意したいです。
ついこないだまで自動車のショールームだったアートギャラリーですがスペースもたっぷりあるしこれからも興味深い展覧会が予定されているようです。
いつまた自動車に戻るのかという一抹の不安はありますが、東麻布アート巡りの一つに加えておきたいギャラリーです。
RIKKAギャラリー麻布台
港区麻布台 3-5-5
定休日 : 日曜日
営業時間: 11:00−18:00