四季おりおりで楽しめる駅近の日本庭園「旧芝離宮恩賜庭園」。

旧芝離宮恩賜庭園

都心の庭園「旧芝離宮恩賜庭園」は浜松町の駅に隣接しているアクセスの良さとサクラや紅葉など四季折々での見どころが多い庭園です。

知名度では「浜離宮恩賜庭園」の方が高いと思いますがコンパクトにまとまりアクセスの良い旧芝離宮も捨てたものでは有りません。

どちらも ”離宮”、”恩賜” という名が付いていますが、浜離宮はもともと徳川将軍家の庭園、芝離宮は大名の庭園だったということで実はちょっと格が違ったりします。

また浜離宮は中央区ですが芝離宮は港区という違いもありますね。

▲正式名称は「東京都立旧芝離宮恩賜庭園」。

でも長いのでこの記事の中では ”芝離宮” とします。


▲浜松町の駅の北口改札を出たら目の前の通り(竹芝通り)を右の方へ。高架下をくぐった先はもう芝離宮です。徒歩1分。

パンデミックで閉園していた期間が長かったしインバウンドのお客さんも来なくなってしまったので、”開園中” ”入園できます” としつこく書いてあります。以前はこんな看板がなくてもお客さんは来たんですけどね。

▲2021年11月15日から入園にあたっての予約が不要になります。これまではホームページから事前予約(当日でもOK)する必要があったのですが、それが不要になります。

ただし「整理券」が必要です。1日あたりの入園者数を制限するためにオンラインで整理券を発行するんですね。

整理券の申し込みページはこちらからどうぞ。

入園時に管理所で整理券のQRコードを読み取ってもらい、入園券を購入して入園です。

入園料は大人150円。浜離宮の半額です。


芝離宮内のみどころ

浜離宮と比べるとコンパクトですが見どころはたっぷりです。

都心ということもあり周囲に高層ビルが建ち並んでいるのも良いですね。

見どころマップ

▲上から見た芝離宮です。

番号に沿って紹介しますね。

(1) 小池
(2) 浮島
(3) 雪見灯籠
(4) 砂浜
(5) 大山(おおやま)
(6) 西湖堤
(7) 木橋
(8) 中島(蓬莱山)
(9) 石柱
(10) 根府川山
(11) 鯛橋
(12) 大島
(13) 石橋
(14) 唐津山
(15) あずまや
(16) スリバチ山
(17) 弓道場
(21) 管理所
(22) 洋館跡・藤棚
(23) トイレ


小池や浮島、雪見灯籠

▲園内は中央に池(大泉水)が配置された回遊式日本庭園です。

▲大泉水と区切られた(1)小池。

ここに立つと庭園の向こうに東京ガスのビル、その向こうに東芝のビルが見えます。

▲大泉水には島が3つあるのですが、これは一番小さい (2)浮島。

▲これは (3)雪見灯籠。

向こうに(2)浮島と(8)中島が見えます。

この写真はちょっと古いですね。

▲今は産業貿易センターのビルが建っているのでこのような絵になります。

これ、もう少しすると奇麗に紅葉するはずです。


砂浜や大山

▲ここが(4)砂浜です。

最初にこの庭園を築いた老中大久保家は小田原藩主でしたから、これは小田原の浜を想っての砂浜なんでしょうか。

向こうに見える右側のビルは「汐留ビルディング」。レストラン街があるので食事などに便利ですよ。

左のビルは「汐留芝離宮ビル」。以前ポケモンセンターがあったビルですね。

▲園内でも最も標高の高い (5)大山(おおやま)。

▲昔は標高もあって富士山も見えて絶景だったんでしょうね。

今は周囲を高層ビルに囲まれています。こういう新旧混ざった景色は嫌いではないんですよね。

左端には出来たばかりの「浜松町クレアタワー」、そしてその隣は取り壊しも近い「世界貿易センタービル」です。

▲実際に見える景色はだいたいこのような感じです。

▲大山の下から正面に (8)中島(蓬莱山)を見たところです。

中島は庭園内で2番目に大きな島。そして中島へは左に見える (6)西湖堤 を渡って行くことができます。

東京タワーと世界貿易センタービル

▲今の芝離宮庭園から東京タワーを見たところ。クレアタワーが出来て東京タワーが見られる場所が限られちゃったんですよね。それになんか圧迫感も凄いです。

▲これは以前の景色。

だいたいどこからでも東京タワーが見えていたし、世界貿易センタービルの孤高の超高層ビル感がかっこ良かったです。


▲大山の下には (9)石柱 が4本建っています。

永らく謎の石柱だったそうなのですが、今は茶室の柱だということになっています。

この場所に茶室とはなかなか風流ですね。

中島(蓬莱山)

▲(8)中島へ渡る (6)西湖堤。

秦の始皇帝も訪れた中国の西湖を模した堤なので ”西湖堤” と名付けられたそうです。

▲結構大きな石造りの橋です。

橋のたもとには救命用具も用意されているので万が一の際にも安心です。

▲(8)中島(蓬莱山)。

島の名前は ”中島”。そこにあるのが ”蓬莱山” です。

枯山水的にはここに蓬莱山があってはいけないと思うのですが敢えて破っているところが良いのでしょうね。

▲中島の反対側は (7)木橋 です。

ただ今は通行止め。改修が終われば以前のように通行できるようになるはずです。

▲以前の通行できた頃の木橋です。それほど昔の写真ではないので老朽化が一気に進んだんでしょうか


芝離宮の石組み

芝離宮は石を多用した築山や石をうまく使った作庭も特徴です。

根府川山

▲ (10)根府川山。

根府川というのは小田原の地名ですね。急峻な山が相模湾にそびえる絶景の地で、そこから運び込まれた石が使われています。

鯛橋

▲(11)鯛橋。

説明不要、たい焼きみたいな形をしているのが面白いですね。

この鯛橋を渡った先が (12)大島。芝離宮で最も大きな島です。

▲(15)あずまや。

唐津山

▲(14)唐津山。

大久保家は九州の唐津藩主だったこともあるので、唐津にちなんでこの名がつけられています。石は小田原から持ち込んだもののようですが

休憩所など

▲(22)洋館跡・藤棚です。

藤棚の下にはベンチが並んでいて休憩することができます。

また藤棚の見頃は4月です。

▲こんな撮影用小道具も用意されるようになっていました。


芝離宮の四季

秋は紅葉、春はサクラやフジと季節ごとに楽しめます

▲これは春のサクラの季節ですね。

150円とはいえ入場料がかかるのであまりメチャクチャな混み方をしない、ある意味穴場かもしれません。

それと芝離宮が良いのは工事用のブルーシートを持ち込んでの花見を禁止していることなのです。普通のレジャーシートなら芝生広場での利用がOKなんですけど、ブルーシートは芝生広場であってもNG。

サクラを愛でようという時にあの無粋なブルーシートを広げるセンスが分からないんですけど、少なくともここ芝離宮ではブルーシートNGですからね。

▲でもとにかくサクラが満開なのに人が見当たりません。

▲これは大島側から見たところですね。

▲これは紅葉の始まり頃の様子ですね。


芝離宮の場所と浜離宮

元々は浜離宮と同様、海の水を引き入れる汐入の庭園でしたが今は埋め立てなどで海と隔絶されています

▲汐留芝離宮ビルから芝離宮を見下ろしたところです。

海沿いには海岸通り、芝離宮の向こう側には東京ガスのビル。東京ガスと東芝ビルの間が首都高。

悪名高い浜崎橋ジャンクションですね。最近はめったに渋滞することもないのですが今なおあそこは嫌だというドライバーも多いです。

園結びの路

▲浜離宮と芝離宮は徒歩で15分しか離れていないので、両方を見学できる企画が進行中です。名付けて ”園結びの路”。

海岸通り沿いに歩くかイタリア公園沿いに歩くか、芝離宮から浜離宮の中の御門口まで15分で移動できてしまいます。

ただ距離は近いとはいえ、芝離宮の中を歩き回れば軽く1時間、浜離宮の中を歩いて見学して汐留の駅まで軽く2時間以上かかります。

お年寄りにはきつい組み合わせなので同じ日に2ヶ所回るのは避けた方が無難です。

園結びチケット

▲浜離宮と芝離宮に1回づつ入園できる「園結びチケット」も販売されています。大人450円が400円に、65歳以上の220円が200円になるお得なチケットだそうです。

また利用期間に制限がないので、無理して同じ日に浜離宮と芝離宮を見る必要もありません。


芝離宮への行き方

山手線浜松町駅の北口から徒歩1分です。

都営地下鉄の大門駅からならB2出口から出てそのまま竹芝通りを進んで高架をくぐったすぐ先です。これもやっぱり徒歩1分ですね。

サクラや紅葉の季節でもそれほど混雑することはない旧芝離宮恩賜庭園。正直紅葉が凄いとかサクラが凄いとかという訳ではないんですよね

その代わり庭園そのものを楽しみながらおまけで紅葉なども楽しめるくらいに考えてもらえば、アクセスは良いしコンパクトながら見どころもあるという庭園です。

また、なんだったら浜離宮へ移動してもいいし、増上寺や芝公園のサクラや紅葉をチェックしてもいいしそうした立地の良さも捨てがたいですね。都会のオアシスとして時には訪れてみたい庭園です

旧芝離宮恩賜庭園

港区海岸1-4-1
休園日:なし
開園時間:9:00 – 17:00 (入園は16:30まで)
入園料:150円

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