THE KITA 隈研吾設計のラグジュアリーコンドミニアムと展覧会

THE KITAでの展覧会

建築家の隈研吾が設計した北参道の富裕層向けコンドミニアム「THE KITA」。そこを使ってCCCのギャラリー The Clubが展覧会を行っていました。

隈研吾の最新の住宅、現代アートそれと10億円はするだろう超高級コンドミニアムのペントハウスをいっぺんに見ることができる機会なので訪問してみました。
(展覧会は既に終了しています)

▲展覧会といってもギャラリー主催のものなので作品は購入可能。また会場となるペントハウスやそれ以外のTHE KITAの各ルームも購入可能です。

2階の160平米2LDKの部屋が約7億円。ペントハウスの価格を尋ねるのを忘れていたというか恐ろしくて聞けなかったのですが、500平米を超えるということなのでどう考えても10億円は超えますね。

価格もすごいですが、隈研吾が世界に通じる高級コンドミニアムのスタンダードを目指したというこの物件の中はどういうものなのか、興味津々です。


隈研吾設計の「THE KITA」

THE KITAが建つのは北参道の住宅街の一角。北参道の駅から徒歩3分、原宿駅からも10分弱という立地です。

▲横から見ると茶色い壁のように見えますが。これは隈研吾建築の代名詞とも言えるルーバーです。

新国立競技場は木材でしたがTHE KITAは銅製です。

乱雑に電柱が建っていて、いくら高級でもあぁ日本だなぁと感じる部分です。

▲エントランスです。

ぽっこり四角く空いたエントランス。細いルーバーを除けばこの部分はあまり高級感を感じません。

▲でも近くへよく見ると、やっぱりお金がかかっていることがよく分かります。

▲1階の部屋は地下にも部屋があるみたいですね。

全部で12室だけです。

不動産デベロッパーは「Westbank」というカナダに本社がある会社です。北米やアジアでこうした高級物件を手掛けているようです。

エレベーターホールとロビー

1階のエントランスは簡単なロビーがあるだけで、エレベーターで直接4階のペントハウスへ。

▲4階のエレベーター/玄関ホールです。ここがこの家の玄関になります。

天窓があってそこからイサム・ノグチのAKARIが設置されていました。これはデモンストレーションではなく、本当にこの部屋の備品として設置されているものです。

向こうに螺旋階段やグランドピアノが見えますね。

▲螺旋階段は上のフロアと行き来するためのもの。

床は大理石、階段の踏み板も大理石です。

このピアノはイタリアの「FAZIOLI(ファツィオリ)」のもの。2021年ショパン国際ピアノコンクール優勝者のブルース・リウが使用しさらに名声を高めたピアノです。たぶん2千万円くらいしたはずです。

ピアノの脇に置かれているのはデタニコ・レインの作品。これも展示品です。


メインフロアのベッドルーム

ベッドルームは4室。メインフロアに2室、上のフロアにも2室です。

▲これはメインフロアのベッドルーム。

▲こちらはメインフロアのもう一つのベッドローテーション。

どちらもウォークインクローゼットとバス・トイレ付きです。

壁紙は和紙を使った和テイスト溢れるもの。またバスルームのガラスにも和紙が挟み込まれ和テイストを強調していました。こうした部分にも隈研吾のセンスが反映されているんですね。

ただ実際には購入後にオーナーが自分好みにリフォームしてしまうのでしょうけど。

アッパーフロアのSOHOルーム

アッパーフロアも見てみましょう。

▲アッパーフロアの端はSOHOルーム。

仕事用のデスクがあって、ここで仕事や簡単な打ち合わせができるようになっていました。

▲ここを買うのは超富裕層ですからたいていのことは電話一本で済むんでしょうね。

オフィス用途に限らず、ここを書斎にしたりAVルームにしたり、これも購入後のオーナー次第なんでしょうね。

▲この部屋からはドコモタワーが真正面に見えます。

窓の外にはウッドデッキと階段。

階段を上がるとプライベートプールです。北参道のコンドミニアムの屋上にプライベートプールかぁ

▲アッパーフロアから玄関ホールを見下ろしたところ。AKARIを上から眺めることができるんですね。


応接/ウェイティングルーム

メインフロアに戻って玄関ロビー付近の様子です。

▲これはたぶん応接ルームとして、パーティーなどではウェイティングルームとして使う部屋ですね。

▲大理石の壁には今回の展覧会の作品が飾られています。

ニューヨーク在住の作家、今坂庸二朗の写真です。これはこの部屋の備品ではないので別途購入する必要があります。

たしか40万円くらい。この壁の裏には杉本博司の作品もあってそちらは400万円ですから手頃な価格ですね。というように、時間が経つにつれどんどん金銭感覚がおかしくなってきます。

▲この部屋はルーパー側に面しているので窓から外はこのようにルーバー越しに見る感じになります。


リヴィング

玄関ホールを挟んで反対側のエリアがリヴィングとダイニングです。

▲リヴィングと玄関ロビーの間にあるのがバールーム(だと思います)。

壁にかかっているのはニューヨークの作家ライアン・サリバンの作品です。

▲さっきの応接ルームとはちょうど対照になる位置です

▲ここがリビング。

向こう側はダイニング。右のルーパーで囲まれたところがキッチンです。

テーブルの上に置かれているのはメキシコ出身の作家クラウディア・ペニャ・サリナスの作品です。

▲これは逆にダイニング側から見たところです。

▲ダイニングとリヴィングを隔てるところにもテーブルが置かれていて、ここにもサリナスの作品が展示されていました。

ルーバー越しにキッチンの内部が見えますね。

キッチンには隈研吾らしくドイツのプレミアム家電ミーレ(Miele)の電気オーブンが設置されていました。
(南青山の根津美術館の向かいにあるミーレ表参道の店舗も隈研吾による設計です)

▲ウッドデッキがフロアを取り囲むように設置されていて、そこにもテーブルが用意されています。
(赤いソファはさすがに展示用だと思います)

天候によって屋内や屋外で気ままに食事ができるんですね、素晴らしい。


総面積で500平米以上、坪数で150坪以上。2フロアで屋上プール付き。内部も隈研吾が新しいスタンダードを目指すというだけあって、私たちのような者でもそのセンスの良さやお金のかかり方は十分すぎるくらいよく分かりました。

なるほど、シリコンバレーや中国などで成功した富裕層はこういう感じが好みなんだろうなというのも分かりました。

なかなか体験できない世界の富裕層の生活の一端を垣間見た気持ちです。 

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