TOTOのギャラリー
乃木坂にある建築とデザインに特化したギャラリーその名も「ギャラリー間」(ギャラリー ま)をご紹介します。
通い慣れている人は親しみを込めて「ギャラ間(ギャラマ)」と呼んでいます。
ここは皆さんも目にしたことのあるトイレやウォシュレットで有名な住宅設備機器の総合メーカー旧社名「東洋陶器」すなわち「TOTO」が運営しているギャラリーです。
ですから正式名称は「TOTOギャラリー間」なんですね。
TOTOは、事業に関わりの深い建築文化活動の一貫として、1985年からここ乃木坂で「TOTOギャラリー間」と1989年創設の「TOTO出版」の2つの社会貢献活動を行っています。
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ギャラリー間の運営委員
展覧会の企画は、「TOTOギャラリー間 運営委員会」が行っています。発足時のメンバーは安藤忠雄、川上元美、黒川雅之、杉本貴志、田中一光(故人)の5名です。この5名はギャラリー間の生みの親でもあります。
2010年の25周年を機に運営委員を改選。その後更に2016年の改選を経て、現在は特別顧問に安藤忠雄氏、運営委員に妹島和世、千葉学、塚本由晴、エルウィン・ビライの4名が就任し、展覧会を企画しています。
展覧会
記念すべき第1回目の展覧会は1985年「フランク・O・ゲーリー」展でした。
「ロヨラ法科大学」(1981)「カリフォルニア航空宇宙博物館」(1984)「ピーターソン邸」(1984)をはじめとする近作7作品の模型がドローイングと一対となって整然と展示されました。
「坂茂展」以降休廊していた時期もありましたが、通常は年間4回ほどの展覧会を開催しています。
最近は「en[縁]:アート・オブ・ネクサス――第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館帰国展」や気鋭の建築家「平田晃久展」、ネット広告でお馴染み「田根 剛展 Archaeology of the Future」などが開催されていましたし、SANAAの大規模展も記憶に新しいですね。
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ミュージアムショップ「BOOK SHOP TOTO」
ギャラリー間はTOTO乃木坂ビルの3Fと4Fに入っています。
入り口は3Fにしかありませんのでまずは3Fへ向かってください。
そしてギャラリー階下の2FにはBOOK SHOP TOTOというミュージアムショップがあります。
建築・デザイン・生活文化に特化したTOTO出版の書籍は勿論のこと、建築・デザイン関連書籍が所狭しと並んでいます
過去にギャラリー間で展覧会を開催した建築家・デザイナー関連の書籍や建築・デザイン系の雑誌に実用書、建築マップ、洋書などかなりの充実ぶりです。
更に、店の奥にマガジン・ライブラリーというコーナーがあり、国内外36タイトルの建築・インテリア雑誌のバックナンバーが揃っています。
ソファ席やカウンター席も用意されてますので心ゆくまでゆっくり閲覧することが可能です。(貸出・コピーサービスはしていません)
また、店の出入口には他館イベント案内コーナーというのがあり、六本木エリアにある美術館の他、他館のイベントを紹介するフライヤーが多数設置されているので様々な情報を得ルことができます。
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ギャラリー間へのアクセス
六本木交差点から外苑東通りを青山一丁目方面に歩き、東京メトロ乃木坂駅3番出口の階段を中心に二股に分かれた左側の小道を進むと左側に青いビルがあり、そのビルの3Fです。
ちなみに写真の乃木坂駅の看板の向こうに見えるビルは桂由美のビルですね。
乃木坂駅3番出口からは階段を登って後ろを振り返ると見える青いビルです。
3階部分の展示の一部は外部からも見えるようになっています。
1FはセラトレーディングというTOTOの子会社で欧米の輸入水まわり品のショールームがあります。
ギャラ間の帰りにミッドタウンの21_21 に立ち寄って、建築・デザインツアーをしてみてもいいですね。
TOTOギャラリー間 基本情報
名称 | TOTOギャラリー間(ま) |
住所 | 港区 南青山 1-24-3 TOTO乃木坂ビル |
最寄駅 | 乃木坂駅、六本木駅 |
休館日 | 月曜、祝日、夏期休暇・年末年始・展示替え期間 |
開館時間 | 11:00 – 18:00 |
入館料 | 無料 |