都心の2つの米軍施設。バイデン大統領やトランプもヘリで降り立つ「赤坂プレスセンター」と「ニュー山王ホテル」

都心の米軍施設

日本国内に駐留するアメリカ軍、通称 ”在日米軍” の多くの基地・施設が沖縄に集中していることが問題になっていますが、六本木や南麻布といった都心の超一等地にも2つの基地・施設が存在します。

一つは六本木だけど名前に赤坂が付いて紛らわしい「赤坂プレスセンター」。もうひとつは南麻布(広尾)の「ニュー山王ホテル」。

どちらも一般の日本人は立ち入ることできず、中のホテルやレストランなどを利用することもできません。

もっと遡れば渋谷の今のNHKから代々木公園一帯にもワシントンハイツという米軍施設(住宅)があって、これらの存在が原宿や六本木や赤坂を今のような垢抜けた街にしたとも言えますね。

バイデン大統領来日

2022年5月22日、バイデン大統領の初来日の日の赤坂プレスセンターのヘリポートの様子です。

▲お昼頃は特に警備もなくノンビリした雰囲気でした。

夕方には横田基地にエアフォース・ワンで到着し、その後アメリカ海兵隊のヘリ マリーン・ワンでここまで移動してくるはずです。

既にヘリポートには何人もの人影が見えますね。警備の人かアメリカのプレス関係者でしょうか?

▲ただその人影もよく見ると私服の、それもかなりカジュアルな服装なので警備関係の人ではなさそう

バイデン大統領はこのヘリポートに降りた後は専用車両のビーストでアメリカ大使館にも近い宿泊先のThe Okura Tokyoへ移動です。

その間、西麻布の交差点や六本木通りは交通規制がかかりますけど、それもほんの15分くらいです。

大統領ほどでもないアメリカの要人も横田〜赤坂プレスセンター〜宿泊先というコースをよく使いますが、六本木通りを封鎖するような交通規制をするのはさすがに大統領の時だけです。

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赤坂プレスセンター

”プレスセンター” という名称なのは建前上として米軍の機関紙「星条旗新聞(Stars and Stripes)」の日本支部があるからですが、実態は在日アメリカ陸軍が管理する基地です。都心というか23区内で唯一の米軍基地です。

また赤坂という地名が付いていますが住所的には六本木です。

▲星条旗通り沿いのゲート。外苑西通りから坂を上って国立新美術館の前を通って東京ミッドタウン、つまり昔の防衛庁まで道路を「星条旗通り」と呼びます。

この ”星条旗通り” という名前はもちろん「星条旗新聞(Stars and Stripes)」が由来です。

赤坂プレスセンターには星条旗新聞以外には米軍の各種機関のオフィス、宿泊施設それとヘリポートが設けられています。

▲戦前はこのエリアは日本の帝国陸軍の歩兵連隊の駐屯地だったそうです。

戦後しばらくは米軍が使用しその後一部が東大生産技研になり、国立新美術館政策研究大学院大学が建ったのは比較的最近です。

▲六本木ヒルズのから見下ろした赤坂プレスセンターです。

写真左上の四角い建物は宿泊施設。基本的に米軍関係者用ですが米軍に関係する日本人なら利用することも可能みたいです。

上からだと一目瞭然ですが国立新美術館の目の前がヘリポートで、ミュージアムカフェのテラスからは離着陸するヘリコプターが丸見えです。

さらに、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」からもこのように全て丸見え。ただ六本木ヒルズの屋上展望台「スカイデッキ」からは真下過ぎてよく見えません。

▲青山霊園から見た宿泊棟、ハーディー・バラックスです。

知らずに見れば古いアパートみたいですがれっきとした米軍基地の一部です。

▲すぐ隣は青山公園(南側)。子ども向けの遊具などもあります。

そして広い面積を占めるのが六本木ヘリポート。六本木トンネルを通す工事をする時のあれやこれやで昔よりさらにヘリポートが広くなっています。

▲新美術館の前に広がる長方形の緑地は10年ほど前に日本(東京都)に返還された土地です。

今はこの返還された土地で工事を行っていました。政策研究大学院大学の駐車場の隣から国立新美術館の前まで公園を整備する工事のようです。

この辺りは長年管理者が不明確で手入れもされておらず、新美術館側の通路には「ヘビ出没に注意!」なんて注意書きが掲示される始末。これから東京都できちんと管理されるようになるといいですね。

▲青山公園(南地区)の新しく整備されたエリアは六本木ヘリポートに隣接しています。

これまで以上に間近でヘリコプターの離着陸を見ることができますが、子どもたちが遊ぶ公園の隣に米軍ヘリが! と騒ぐメディアや団体が現れそうなのも心配です。

六本木ヘリポート

赤坂プレスセンターの重要な機能の一つがこの六本木ヘリポートです。

▲隣接する青山公園から盛土されたヘリポートへ近づくとこのような「U.A. Army Area 在日米陸軍地域」という物騒な看板が目に入ります。

ここから米軍の宿泊施設である「ニュー山王ホテル」まで、自動車なら外苑西通りと明治通りを走って5分。

アメリカ大使館やアメリカ大使公邸まで10分弱。日本の道交法を無視すれば5分。

横田基地や横須賀基地といった首都圏の主要基地と大使館やホテルを結ぶ重要な拠点なので米軍が手放したくないわけです。

▲ヘリコプター発着地域なので立入禁止という看板も。たしかにヘリコプターが離着陸しているところに侵入したら命の危険があります

▲フェンス際まで近づいて写真を撮ってみました。

思ったより広いですね。都内のそこら辺の小学校の校庭より広いです。

向こうに赤くたなびいているのは風向きや強さを調べる吹き流しのようで、ここが航空機が発着する場所であることを表していますね。

▲すぐ横に六本木ヒルズが見ますね。これでどのくらいの一等地かということが分かると思います。

ここに毎日数回、横田や横須賀との連絡ヘリが飛来するんですね。

▲新美術館でお茶を飲んでいたらヘリが飛来してきました。この映像は音を消していますがかなりの騒音です。

これは閑静な港区の三大騒音の一つだと思っています。
(残り2つはロシア大使館を目指す街宣車と、週末深夜の首都高都心環状線(C1)を走るルーレット族)

街宣車は特定の日だけですし、ルーレット族は週末の夜だけですけど、ヘリは毎日ですからね。

例えばヘリの飛行ルート下の西麻布では、家の作りや建っている方角によってはヘリの騒音をまともに受けてしまい、会話もできない状態になるそうです。

▲これは青山公園とは逆側、政策研究大学院大学の駐車場から見た六本木ヘリポートです。

戦前は日本の歩兵連隊(二・二六事件に関与した歩兵第3連隊)、戦後はアメリカ軍、結局都心の便利の場所なだけに逆にこうした施設と折り合いをつけて共存していくしかないんですかね。

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ニュー山王ホテル

なにか有事の際はフル稼働しそうな赤坂プレスセンターと違って南麻布のニュー山王ホテルはもう少しノンビリしています。もっとも911以降の20年はそれなりセキュリティに気を使っていますが。

▲天現寺の交差点からちょっと古川橋寄りの明治通り沿いに建つ「ニュー山王ホテル」。

隣は「フランス大使館」、この交差点からは首都高天現寺入り口へ入れますし、天現寺出口からはこの交差点で一般道に下りるというロケーションです。

▲ここは米軍関係者の宿泊施設でもあり福利厚生施設というか保養所が一緒になったような施設です。

米軍関係者と一緒なら一般の日本人でもレストランや宿泊施設の利用も可能なので、実際に利用したことがある方もいるんじゃないでしょうか。

「ニュー山王ホテル」というからには ”オールド山王ホテル” というのもあって、それが赤坂にあった「山王ホテル」。今は山王パークタワーが建っている場所にあったホテルです。

なぜ南麻布にあるのに ”山王” という名前なのかはこれで説明が付きます。でも、山王ならアメリカ大使館もすぐそこですし、なんで南麻布に引っ越したんでしょうね。

▲今の場所にニュー山王ホテルが出来てもうじき40年。

911以降は近くからカメラを向けただけで憲兵や警備員に制止されますが、道の反対側から撮影するのは問題ないみたいです。

だって中庭の様子とかは隣のフランス大使館や近所のマンションから丸見えですからね。

ただ本来は治外法権の対象外だと思うのですが実質的には治外法権の場となっています。

▲明治通り沿いに建つニュー山王ホテル。

これが米軍専用のホテルだと知らないで通りかかる人も多いでしょうね。

▲フランス大使館前から見たニュー山王ホテルの様子です。

都心の一等地にある在日米軍の基地と宿泊施設。一般の日本人には縁遠い存在で実際利用することもできません。

ニュー山王ホテルの方は知らないなら知らないで済む存在ですが、赤坂プレスセンターと特に六本木ヘリポートの存在は頭上をヘリコプターが飛ぶたびに強烈に意識せざるを得ません。

夜中でも飛ぶことがあって、そのたびに何か事件があって米軍のヘリが飛んでいるのかなぁと不安になりますしね

施設名 赤坂プレスセンター
英語名 Akasaka Press Center
住所 港区六本木 7-23-17
最寄駅 乃木坂駅

施設名 ニュー山王ホテル
英語名 New Sanno U.S.Force Center
住所 港区南麻布 4-12-20
最寄駅 広尾駅
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